2017.12.18
健康市民大学 イベントレポート
「ボールエクササイズⅡ」「体の仕組み」レポート
今年最後となる2017年12月16日(土)のプログラムは、午前が前回に続いて猿山先生「ボールエクササイズⅡ」、午後は 「体の仕組み~煮干の解剖から考える私たちと魚の同じ器官、違う器官~」で理学部化学科の佐野先生です。

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「ボールエクササイズⅡ」は、今回も2名のコーチ、さらにサッカー部員2名も応援に来てくれて5名の指導体制です。冬らしい青空が広がり、日差しいっぱいの総合グラウンドの人工芝の上はスポーツにちょうど良い暖かさ。説明は簡単に済ませ、すぐにグラウンドへ。まず人工芝が敷き詰められたサッカーコートを軽く2周。1周目は歩いて、2周目は軽い小走りで。続いて歩きながら手を前回し・後ろ回し。左右逆に回して・今度は左右入れ替えて回して。足の下で手をポン!など、体を温めます。
次に梯子のように四角が4つ並んだロープを芝の上に置きました。“最初は、右・左・右・左です”“今度は1つの四角に2歩、右左・右左・右左・右左”“次は横から入りま~す、左右で左へ出ます、次の四角へ右左で右へ出ます、…”つまり、頭と体を同時に使う運動です。よ~く考えて受講生がスタート!「右、左、…あれ?右…あれ?」“ハイ、上手です、すばらしい!”“ア~~…”。
ボールを持ってのやり取りは、最初は簡単。一人が上にあげている間に、もう一人とボールを投げあうのは難しい!高く上げれば斜めへ、低く上げれば時間が足りない!互いの距離が大切と分かったのは、何度も失敗してから。ボールを順番に突いて次の人に渡すゲームは前回もやったもの。前回は突く順番が乱れたり突き方も単調だったものが、要領が分かってきた今回は順番が入れ替わったり乱れたりしません。突き方も連続しやすく高めについたり、突然そっと突いたり横へ出したり。「学習効果」がハッキリでていました。
歓声なのか大騒ぎなのか、あっという間に時間いっぱいになり、大拍手で終了しました。

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午後は健康市民大学初の理学部化学科から、佐野先生にお願いして「体の仕組み~煮干の解剖から考える私たちと魚の同じ器官、違う器官~」。城西大学理学部化学科は生命科学系にも力を入れていて、その一翼を担う若い先生です。佐野先生とお手伝いの3名の学生との4名で授業です。受講生に配ったものは、イワシの丸干しを各2尾。これを「解剖」しようという企画です。最初に佐野先生が問いかけます、“ヒトと魚、似ているところを探してください”“目、口、そうです、鼻の穴もあります”“では、違うところは?”と体のつくりを話します。そして、解剖開始です。“最初に頭を取って下さい。これが心臓ですが、割れ方の違いで、頭に付いている人と体の方に付いている人がいると思います”“そうです、この三角のが心臓”。“頭を上から左右に割ります”“脳は良くわからないですけど、こうなっていて…”。やっと胴体になりました。“硬いですけど上から割ってください、ダメならおなかからでもいいです”“背骨です、背骨の前に内蔵があるのは私たちと同じです。エビのような節足動物は逆です。”
そんなこんなをしながら、脳の話、耳石のこと、前口動物と後口動物の話(昆虫やザリガニよりもウニやヒトデの方がヒトに近い!)、頸椎から首の話等々、カラダのつくりを楽しく解説してくれました。予想できないほど盛り上がったプログラムとなりました。

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