2017.12.30
医療栄養学科お知らせ 大学
【医療栄養学科】【取組】埼玉の「食」に注目したヘルシーメニュー開発 〜「タネまで柚子RUNスティック ゼリー」発売中〜

タネまで柚子RUNスティックゼリーの開発
(地域貢献活動)

 城西大学薬学部医療栄養学科(管理栄養士養成課程)では、地域の課題解決に向けて行政や地域と連携しながら、学生が主体的に地域連携に取り組んでいます。最近では、埼玉県の食材に注目した「行田ヘルシーメニュープロジェクト」や「こま川めしプロジェクト」に取り組んでいます。
 今回は、「こま川めしプロジェクト」の一環として開発した「タネまで柚子RUNスティックゼリー」をご紹介します。

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大学院生の小林くん
 「こま川めしプロジェクト」の一環として、城西大学薬学部医療栄養学科は埼玉県 毛呂山町(もろやままち)と連携して「桂木ゆずのブランド化」を推進しています。「桂木ゆず」とは、埼玉県 毛呂山町、越生町(おごせまち)、ときがわ町で生産される柚子(ゆず)のことで、昭和初期には「桂木柚子」というブランド名で東京市場に盛んに出荷され、昭和30年代には全国有数の産地となっていました。また、「桂木ゆず」の生産者が、四国や東北地方の生産者に柚子の商業栽培法を伝えたとされ、「桂木ゆず」は「日本最古の柚子」として有名です。
 城西大学薬学部医療栄養学科では、この「桂木ゆず」の活用法に着目し、「環境保護」と「健康機能」の観点から「種子」や「果皮」まで、丸ごと柚子をペースト化し、このペーストを「タネまで柚子らん」と命名しました。食品加工学的にこの「タネまで柚子らん」は大変便利な果実ペーストで、現在では、「タネまで柚子らん」が埼玉県内の食品会社だけではなく、関西の食品会社でも利用されています。

 ところで城西大学は箱根駅伝でも有名ですが、城西大学薬学部医療栄養学科の各学年の中には女子駅伝部の選手もいます。2016年に卒業した茂木さんもその一人です。彼女の卒論研究テーマは、『「タネまで柚子らん」を利用したメニューの開発とパンフレットの作成』でした。これがきっかけで「ランニング•ハイキングの用スティックゼリー タネまで柚子Run」*のコンセプトが誕生しました。その後、いくつもの課題を乗り越え、埼玉の食品会社リバティーハウスとの共同開発、毛呂山町観光協会での販売に至りました。現在も、城西大学薬学研究科医療栄養学専攻の大学院生の小林くんが研究を進めています(写真)。
 このような地域連携や産官学共同研究は、将来、学生が職場•職業で必要な知識、技能、態度を身につけるのに大変役立ちます。また、実際に自分が関わったものが実際の製品となりお店で販売されるところを見つけることができるのも嬉しいことです。

 現在も、柚子に関して薬学的見知から、ゆずの食品機能性成分や香気成分の分析、骨代謝や脂質代謝に対する作用(健康への効果)などの研究を進め、その研究成果の一部を国際的な科学雑誌に発表しています(写真)。


*タネまで柚子Runスティックゼリー 7本入 1袋 メーカー希望小売価格¥800
毛呂山町観光協会 TEL 049-295-2112

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研究成果の一部を国際的な科学雑誌に発表

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