城西大学は，埼玉県川越市の水上公園を会場とするリレー・フォー・ライフ・ジャパン川越に共催し，約200名の学生と教職員がイベントに参加し，運営を支援しています。
　リレー・フォー・ライフは，がん患者さんやそのご家族を支援し，地域全体でがんと向き合い，がん制圧を目指したチャリティ活動です。

　城西大学薬学部医療栄養学科（管理栄養士課程）チームは，リレー・フォー・ライフの事業のひとつである夜通し歩くリレーイベントにおいて，参加者のリレーを後押しするための取り組みとして，スタンプラリーを行っています。参加者全員にスタンプカードを配付し，それを持ってリレーしていただき，私たちのテント前で出迎えてスタンプを押し，次の1周へと送り出しています。周回に応じた消費エネルギー量やそのエネルギーに相当する食事も紹介しています。参加者から「◯周目だよ！」とか「あと◯周頑張るよ〜」などと声かけいただくだけでなく，食事や栄養のことについての会話も生まれ，専門性が活かされた豊かなコミュニケーションの場にもなっています。今回，一人のがん患者さんが100周（約2,000 kcal）を達成されました。その瞬間，万歳を唱え，来年は今回以上の目標をたてて参加すると仰っていました。参加者一同，大きな感動をいただきました。
　このリレー・フォー・ライフ・ジャパンへの学生の参加は，ボランティアやチャリティの趣旨，地域連携の仕組みを学ぶとともに，傷病者に対する支援の心と態度を形成する機会になっています。また，参加チームには医療機関も多く，将来携わることが期待される病院や薬局，行政の方達と関わりを持てる場面や，がん患者さんから様々なエピソードを聞くことや温かい言葉をかけてもらう場面もあり，管理栄養士として学ぶことへのモチベーションアップにつながっていることを実感します。

　2017年の事業報告書にもこのエピソードとともに医療栄養学科（管理栄養士課程）の参加・活動が紹介されています。　http://rfl-kawagoe.com/事業報告-2/