2018.03.30
女性人材育成センター お知らせ
城西大学・城西短期大学 OGインタビューVol.04

薬学部インタビュー 中谷先生

薬学部インタビュー 中谷先生

薬学部薬科学科の中谷先生にインタビューをしてきました!

女性人材育成センター主催、OGへのインタビューシリーズです。
第4回目の今回は、薬学部薬科学科の中谷先生へ、薬科学科の鈴木さんと齋藤さんがインタビューを実施してくれました。

Q. 経歴を教えてください。

埼玉県川口市出身です。東京農業大学 応用生物科学部 バイオサイエンス学科 発生工学研究室を卒業しました。東京農業大学の時の先生が城西大学に移られるのをきっかけに、城西大学大学院の修士課程と博士課程に進学しました。

 

Q .学生時代は、どんな職業に就きたいと考えていましたか。

人が生きている仕組みに興味があったので、研究がしたいなと漠然と考えていました。でも、明確に研究が好きだとわかったのは大学院に進学してからです。

 

Q .明確な夢や目標ができたのはいつですか。

幼稚園の頃、腸管出血性の大腸炎にかかって入院した時に、慢性疾患の小さな患者さんをたくさん見ました。自分は元気に退院できるのに、この子たちはずっと入退院を繰り返す生活をしていかなければいけないというのを見て、その違いはどういうところにあるのかなと気になり、それからずっと人の生命に興味を持っていました。実際に科学って何か、研究って何かというのは大学の研究室に入って先生方に教わって、それからやっぱり研究職に就きたいと思うようになりました。

 

Q .ご主人との出会い、結婚、出産について教えてください。

子供が欲しいなと思ったのと、出産には年齢制限があるということを知ったのと、働いている過程でどうしても忙しすぎると月経周期が乱れることもあり、心配になったのでやっぱり早く結婚したいなと30歳近くになって思いました。そこで婚活し、夫と出会って約半年で結婚しました。結婚は30歳の時、出産は1人目が33歳になってすぐ、2人目が38歳でした。


Q .産休、育休(代替要員を初めて採用)を取得した時のことを教えてください。

代替要員を大学が採用したのは私が初めてのことでしたが、当時の学科主任から他大学での産休、育休取得の前例を調べるようにと指示をいただいたり、上司である研究室の教授、准教授に快く承諾していただいたりと、周りの環境にとても恵まれていたと思います。1人目の出産時は、中国の大学に海外留学して伝統医学を学んでいた方に転職会社からの紹介で、2人目の出産時には、城西の大学院の卒業生に来てもらいました。

 

Q .この仕事を辞めようと思ったことはありますか。また、育児と仕事の両立で悩んだことなどはありますか。

仕事を辞めようと思ったり、悩むことは何度もありました。やっぱり1番は、他の人たちがたくさん働けているのに自分は時間的制約があって働けないことに対して後ろめたく感じた時です。また、どうしても子どもの病気などが重なって物理的に色々と仕事との両立が難しいと感じた時に思わず全部投げ出したいと思うことはありますが、2日3日経つとそのことをすっかり忘れてしまうので継続して毎日辞めたいと思うことはないです。

 

Q .この仕事で良かったなと思うところと大変だなと思うところはありますか。

初めは研究がやりたくて、それには大学の先生というのが近道かなと思ったのですが、何年か働いていくうちに学生が就職する前の1番大事な数年間に関わってすごく成長していく姿を見られるということがとても幸せで楽しいなと思うことがあります。

大変だと思う点は、どちらかというと企業と比較して学校の先生だと定時というものがなかなか無く、実習や他の先生の授業が終わってからの会議もあり、子どもの預け先や預け時間を確保するのが難しいところです。

 

Q .今後の目標について教えてください。

今後の目標は、プライベートではなんとか家族全員体を壊さずに、仕事と家庭生活を両立させ、子どもが自立してくれることが目標です。また、仕事では、現在は仕事のアウトプットの量が落ちてしまっているので、子どもが自立した後に思いっきり働いて自分自身の仕事で何か1つでも成果を残すことが目標です。


インタビュー後の感想

今回のインタビューでは、普段、授業を受けているだけでは知ることのできないお話を先生からたくさん聞くことができ、とても充実した時間になりました。私は子どもができたら専業主婦になりたいと考えていましたが、先生のように家庭と仕事を楽しく両立することができるのはとても素敵なことだと思いました。このインタビューで自分の固定観念にとらわれず、たくさんの人の考え方、経験を知ることの大切さを改めて感じました。自分の将来について考え直す良い機会になりました。中谷先生、お忙しい中とても楽しく勉強になるお話を聞かせていただき、本当にありがとうございました。

(マーブル代表:薬科学科2年 鈴木)

 

今回中谷先生にインタビューを行ってみて、仕事と育児の両立をするには周りの環境が大切なのだと思いました。出産を機に仕事を辞めたり、復帰しても今まで通りに働けなくなる人が多い中、周りの環境に恵まれ、楽しく働いている先生はとても輝いて見えました。私も産休・育休の制度が整った会社に就職して、先生のようにポジティブに毎日を楽しく過ごしたいです。

(マーブル副代表:薬科学科2年 齋藤)

 

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