2018.07.02
城西短期大学 お知らせ
2018年度 第2回「城西短期大学女性学講座」が行われました。【城西短期大学 坂戸キャンパス】

女性学講座”小公女”

 2018年6月23日(土)から始まった「城西短期大学女性学講座」。今年度は、映画が分析の対象です。講座の紹介を引用しますと「映画がわたしたちに投げかけるジェンダー文化に基づくメッセージを読み解きたいと思います。また映画がジェンダー文化の維持や攪乱に及ぼす影響の分析を通じて、女性学やジェンダー研究の視座を紹介します」とのこと。

6月30日、第2回が行われました。今回は「少女の未来を考える~児童文学映画作品(『小公女』など)を例に」と題して、城西大学語学教育センター助教の牟田 有紀子先生が講義しました。
講座は全5回、無料で申込みも不要です。ぜひお越しください。
<コーディネーターから>

 牟田先生は、フランシス・バーネットの『小公女』(1904年)を原作とした映画『テンプルちゃんの小公女』(1939年)と『リトル・プリンセス』(1995年)を取り上げました。原作と映画とを比較し、両者の違いに社会が求める少女像を見ることができることを示しました。つまり、父によって守られる娘こそが、理想の少女像だということ。

女性学講座

 また「白馬の王子様によって守られる」というプリンセス幻想についても言及し、その根源であったはずのディズニー自体が、近年その幻想を壊し始めていることを指摘しました。つまり恋愛至上主義から抜け出したプリンセス、個性としてのヒーロー性を有したプリンセスが登場しているのです。
 牟田先生は、最近の映画やアニメで描かれる少女像が多様化していること、「個」に焦点が当てられていることを指摘し、少女が多様な可能性を選び取る未来を示唆して講義をまとめました。
(広報課)
※講座のご案内はこちらでご覧になれます

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