2018.07.02
健康市民大学 イベントレポート
「宇宙―人文学」レポート

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 2018年6月30日(土)は、(株)中野科研の中野不二男先生の調査研究「衛星データで見る比企の地形~古代から近代まで~」から、養蚕と絹の道についてお話しいただきました。
 明治になって早々に2つの外国人グループが養蚕調査のために関東各地から新潟、長野、山梨に至る各地を周っていたこと、一見すると大雑把に見えるその踏査ルート図が当時の道をしっかりと繁栄して描かれていることなどを解説、そこからは踏査が輸出のためのルート探しと、蚕種(蚕の卵)に必要な紙漉きが行われている場所を訪ねる旅でもあったことが語られました。また当時、蚕種の保管のために必要な氷室が城西大学近辺に3か所あり、そのうちの衛星写真で残雪が確認された場所が天然氷を作った場所であったこと、そこから話がはずんで、不自然にも思える神社の縁起が衛星データを活用した検証でその妥当性が見出されたこと、古道が海岸や湿地を避けていたことなど、衛星データが歴史学や人文学にも活用できることを熱っぽく語っていただきました。
 今回は講義の前に、現代政策学部の真殿ゼミの学生がゼミ活動で取り組む「おれんじカフェ」の紹介と受講生のお誘いに来訪されました。健康市民大学受講生に話すために教室の外でイメージトレーニングをしていたのですが、ちょっとあがってしまったようです。説明しきれなかったところは、ぜひこちらのニュース記事をごらんください

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