2018.07.09
城西短期大学
お知らせ
2018年度 第3回「城西短期大学女性学講座」で山口先生<「ベッカムに恋して」「I, Tonya」を手がかりに>が行われました【城西短期大学 坂戸キャンパス】
2018年7月7日、今年度第3回目となる城西短期大学女性学講座が行われました。
今回は城西大学経営学部准教授の山口理恵子先生が講師を担当し、「「ベッカムに恋して」「I, Tonya」を手がかりに:スポーツとジェンダーの〈腐れ縁〉について」と題して講義を行いました。
今回は城西大学経営学部准教授の山口理恵子先生が講師を担当し、「「ベッカムに恋して」「I, Tonya」を手がかりに:スポーツとジェンダーの〈腐れ縁〉について」と題して講義を行いました。
<コーディネーターより>
山口先生は、今回の講座でスポーツを題材にした映画を複数取り上げ、スポーツとジェンダーをめぐる表象の問題について解説を行いました。一つ目の話題として取り上げたのは、翻訳の問題でした。例えば『Bend It like Beckam』(直訳すれば、ベッカムのように跪く、の意)は、日本公開にさいして『ベッカムに恋して』と邦訳されましたが、このような原題を無視したかのような言葉の選択の背景には、日本文化のおける女性アスリートに向けられた視線、異性愛主義の影響があることを指摘しました。
次に取り上げたのは『I, Tonya』でした。1994年に注目されたトーニャ・ハーディングの半生を描いたこの作品からは、母娘関係、DV夫との関係、聖女対悪女などのフェミニズムの古典ともいえる問題について解説を行いました。またフィギュアスケートの変遷についてもふれながら、何が変わり何が変わっていないのかを明らかにし、フェミニズム的な視点から改めて分析する必要があることを指摘しました。さらには、女性アスリートの今日的な表象についても分析を行い、見る側の欲望が反映されている可能性について、指摘を行いました。
山口先生は、女性アスリート、そして彼女たちをめぐる表象は、「女性」という枠組みを常に問いかけていることを明らかにして、講義を終えました。
山口先生は、今回の講座でスポーツを題材にした映画を複数取り上げ、スポーツとジェンダーをめぐる表象の問題について解説を行いました。一つ目の話題として取り上げたのは、翻訳の問題でした。例えば『Bend It like Beckam』(直訳すれば、ベッカムのように跪く、の意)は、日本公開にさいして『ベッカムに恋して』と邦訳されましたが、このような原題を無視したかのような言葉の選択の背景には、日本文化のおける女性アスリートに向けられた視線、異性愛主義の影響があることを指摘しました。
次に取り上げたのは『I, Tonya』でした。1994年に注目されたトーニャ・ハーディングの半生を描いたこの作品からは、母娘関係、DV夫との関係、聖女対悪女などのフェミニズムの古典ともいえる問題について解説を行いました。またフィギュアスケートの変遷についてもふれながら、何が変わり何が変わっていないのかを明らかにし、フェミニズム的な視点から改めて分析する必要があることを指摘しました。さらには、女性アスリートの今日的な表象についても分析を行い、見る側の欲望が反映されている可能性について、指摘を行いました。
山口先生は、女性アスリート、そして彼女たちをめぐる表象は、「女性」という枠組みを常に問いかけていることを明らかにして、講義を終えました。
講座は全5回、次回7月21日(土)が第4回です。無料で申込みも不要です。ぜひお越しください。
(広報課)
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