2018.07.13
経済学部 お知らせ
「地域金融機関のトゥデイ・アンド・フューチャー」飯能信用金庫専務理事 関谷和昌氏が講演されました【城西大学 経済学部】

「地域金融機関のトゥデイ・アンド・フューチャー 地域金融機関としての今後の飯能信用金庫について」

経済学特殊講義Ⅱ20180711

飯能信用金庫専務理事 関谷和昌氏
 2018年7月11日(水)、城西大学経済学部講義「特殊講義Ⅱ」で飯能信用金庫専務理事の関谷和昌氏による講演会が開催されました。演題は「地域金融機関のトゥデイ・アンド・フューチャー 地域金融機関としての今後の飯能信用金庫について」であり、世界経済の動向から地域の動向まで幅広く興味深いお話をいただきました。
 金融環境の変化では、マーケットの量的変化として、人口・生産年齢人口の減少、事業所数の減少、そして質的変化では情報ネットワークの拡大によるグローバル化の地域や中小企業への浸透、フィンテックの進展について解説され、今後の方向性として金融機関の減少やキャッシュレス化の進展を指摘されました。
 地域金融機関の課題では、LINEの銀行参入に象徴されるようなアプリバンキングの普及、来店客の減少、低金利政策による利ザヤの縮小を指摘されました。とりわけ来店客の減少は地域金融機関のビジネスモデルを再構築しなければならない問題と指摘されました。スマートフォンなどの情報端末で資金決済や各種金融商品の取引が容易に行えるような取り組みが必要であると述べられました。
 金融工学の分野でノーベル賞を受賞したロバート・マートンは、人々が金融機関を選択する際の重要な要素には、店舗や職員の好感度といったフェイストゥフェイスの要素があると言っており、顧客と対面して営業する地域銀行の今後のあり方を示唆するものであるとされました。
 こうしたことからも、地域金融機関としての飯能信用金庫が求める人材は、コミュニケーション能力を高く評価するとともに、三つの識(常識、良識、知識)を十分に持ち合わせる人材を求めるとして講演を締めくくられました。
 最後に、学生からの質問では、女性の活躍について質問があり、飯能信用金庫では早く女性の店舗長を出したいと考えている、女子学生の皆さんにもぜひ、挑戦してほしいと答えられました。
 
付記
学生の社会体験であるインターンシップでは、飯能信用金庫が地域の企業様への紹介に取り組まれるなど、地域活性化にも大きな寄与をしていることは、本学でもよく知られています。
(広報課)

経済学部特殊講義Ⅱ20180711

経済学部特殊講義Ⅱ20180711

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