2018.07.26
女性人材育成センター お知らせ
城西大学・城西短期大学 OGインタビューVol.07

理学部化学科の卒業生へインタビューをさせていただきました!

女性人材育成センター主催、OGへのインタビューシリーズです。
第7回目は、理学部化学科卒業生の臼井(旧姓:大嶋)さんと齊藤さんに、化学科4年の長島さんと馬場さんがインタビューをさせていただきました。
 

化学科OG

理学部化学科OGの齊藤さん、臼井さん
Q.今どのようなお仕事をされているのでしょうか?
臼井:献血していただいた血液を医療機関で必要としている方に安全に輸血できるよう製剤の調製を行っています。
齊藤:産業メーカーで働いています。仕事の内容はメインとなるもの以外のものを開発する部署に所属しています。具体的にはポンプを使った製品とかポンプを制御するための製品の開発に携わっています。

Q.現在お勤めの会社に就職を決めたきっかけを教えていただけますか?
臼井:大学在学中は地元から離れて1人暮らしで親に心配をかけました。その分安心してもらえて、安定していて一生働けるような職場につきたいと思い決めました。
齊藤:当時は就職難で何社受けてもなかなか決まりませんでした。決め手となった一番は大学で学んだことが生かせるような仕事内容だったことです。

Q.学生時代はどのように過ごされていましたか?
齊藤:教員志望だったので教員免許をとる勉強にとりくんだことが今ではプラスになっています。友人たちとは、音楽をパソコンでつくるサークルの立ち上げに参加しました。
臼井:部活は空手道部に4年間所属していました。3年生の時に社会勉強をしようと思い、はじめてのバイトをしました。塾講、イチゴ狩りの接客など、時々つまんで食べたりして(笑)

Q.空手はいつからはじめたのですか?
臼井:大学からです。体育の授業がないと聞いていて、自発的に運動しないと太るなと思って(笑)

Q.主将をされてましたね
臼井:女性で初というと聞こえはいいのですが、5人いた同期が次々とやめてしまって、3年生で1人になり、じゃ次はまかせたと・・・

Q.いい経験になりましたね。
臼井:はい。他団体との打ち合わせなど会社のほかの組織とのやり取りに似ていますね。

Q.学生時代の学びや経験は生かされていますか?
臼井:同じ部屋で70人から80人が仕事をしていて、どうしても合う人合わない人がいます。部活時代の経験で乗り越えられている気がします。上司への報告いわゆるホウレンソウは研究室に所属していた時に身につけたことが役立っています。
齊藤:化学式がとびかっている職場です。薬液を流すケミカルポンプの開発なので化学知識は必須です。でも、ポンプを動かすためには物理、電気的知識も必要なので入社してすぐ基盤をいじったりしました。

Q.1人で仕事をまかされるまでどの位かかりましたか?
臼井:仕事そのものは2~3ヶ月で身につけられます。ゴールは製品をつくりあげることで、効率的に行うには自分で考えて動くことが必要です。信頼、早さ、安全性、この人に任せて大丈夫と思われるには1~2年かかったと思います。今は3年目で教育訓練委員会に所属しています。
齊藤:開発は1年目からです。所属してすぐお客さんの製品につながるデータとりを始めました。

Q.時間制限とかあるのですか?
齊藤:開発する製品により異なります。お客さんの要望の締め切りが納期になります。また戦略部署からのニーズにあわせた新製品となると1年から10年のプロジェクトとなります。

Q.失敗談ありますか?
齊藤:開発前の金型をおこす前のコストのかかっている数少ない試作品をこわしたことがあります。まずは正直にあやまることです。

Q.臼井先輩ご結婚おめでとうございます。5月に結婚なさったんですね。ご主人との出会いは?
臼井:ありがとうございます。部活の1年下の後輩です。卒業してから付き合い始めました。
 結婚のきっかけは、デート中たまたまショッピングモールで開催されていた式場フェアで声をかけられてコース料理をいただいたりしているうちに、あれよあれよと1年後に予約していました。

Q.お仕事続けてらっしゃるのですね。決断に不安や迷いはなかったですか?
臼井:職場で子育てしながら働いている女性が多いし、制度も充実しています。安心して仕事が続けられる環境です。主人も賛成で、家事も分担して、よく働いてくれています。(笑)

化学科OGインタビュー

インタビュアーの長島さん、馬場さんと一緒に
Q.職場環境についてうかがいます。女性の比率、構成とか就業環境はどうですか?
臼井:6~7割が女性です。係長6名のうち3名が女性です。私の部署の係長も女性で、お子さんが二人います。
 結婚、出産後も安心して働ける環境です。自分が不安になるほど仕事のできる見本となる先輩が回りにいます。有休は年20日です。ノー残業デイが水曜日です。
齊藤:技術の女性は1割以下です。増やしていこうという流れはありますが女性の上司はいません。所属部署が機械工学系なので男性社会ですね。入社する2年前から技術に女性を入れ始めましたけれど、この4年間は入社してないです。事務には女性がいて出産後も働いています。有休は入社当時は年11日でその後一年ごとに12日、13日と増えていきます。残業はあります。入社して3年目までは最大22時まで残業が可能で、納期ギリギリになると休日返上もありました。現在は20時までには帰るように変わりました。

Q.理想とする女性像はありますか?
臼井:意見をしっかり持っていて判断力のある人ですね。身近では係長です。事務仕事をし、現場にもどってきてもテキパキ指示をだし、自らも仕事をこなしています。
齊藤:高校の化学の先生です。私は私立高校出身です。高校が夏休みになると海外で研究をつづけてらっしゃいます。あこがれもあって化学科に入り教員免許もとりました。結婚、出産後現在も教員をなさっています。

Q.仕事をする時に意識していることはありますか?やりがいを感じるのはどの様な時ですか?
臼井:医薬品を作っているので、安全性、均質性を保たなければなりません。違和感を感じることを大切にしてやっています。やりがいは献血している姿を見る時ですね。血液センターに送られ、自分で薬にし、病院で待つ人が居ることを意識すると役に立っていると感じます。
齊藤:目標をキチンともって仕事をすることです。目標がないとゴールがわからなくなる、目標があるとゴールがはっきり見えてくる、ということを働きながら感じています。やりがいはやはり自分の作った製品が市場にでることです。

Q.生活の中で仕事の時間が占める割合についてどう感じていますか?仕事とはどんな存在?
臼井:丸一日が仕事です。人の役に立てると感じることが強いのでこのままでいいと思っています。沖縄で聴いた曲で「働くからこそ休まれる」という一節があります。一生懸命働くから休日が生きてくる。やりたいことが、めいっぱいできてくると思います。仕事とは生活の一部ですね。
齊藤:仕事でプライベートが左右されると感じています。以前は22時までの残業、休日出勤を繰り返して、明日の仕事のため寝るという状態が多く、プライベートは0でしたが、現在、週半分は定時(17時15分)に帰れるようになり買い物など好きなことのできる時間として大切に過ごせるようになりました。

Q.ONとOFFをどう切り替えていますか? ストレス発散はどうですか?
臼井:ONはユニフォームに着替えた時ですね。一次更衣のあとネットをかぶりさらに二次更衣をします。ヘンシーンみたいで、よし、やるぞというスイッチが入ります。OFFは一度「もう、ゆるさないぞ」という出来事があったのですが、その時は野菜を手当たりしだいみじん切りにして、おいしいキーマカレーを作りました。(笑)あとは趣味の山登りですね。高尾山、谷川岳を経験してきたのですが、来年あたり富士山にチャレンジしてみたいと思っています。
齊藤:ONは会社の最寄駅で電車をおりた時ですね。OFFは頭を切り替えて違うことを考えたいので本屋さんへ寄るなど直接帰宅しないことです。時間的余裕は心のゆとりだと思います。趣味として最近始めたのがホットヨガです。ダラダラ汗をかくと自律神経が整って爽快感がでてきます。あとは年に一回、会社の同期と行く4日間位の旅行ですね。これまで香港、伊勢志摩へ行きました。さ来月は台湾に行く予定です。

Q.今後やってみたいこと、今後の目標、理想の生き方などを教えてください。
臼井:目標は一軒家をたてることです。手作りすることが好きなので、壁塗りとかできることは自分でしてみたい。理想は先輩方が実年齢よりとにかく若くて生き生きしているので、私も25歳のままでいられるよう心がけたいと思います。そして仕事を続けてキャリアアップしてリーダーとして後輩への道筋をつけたり、働きやすい環境作りに努力したいと思います。
齊藤:プライベートでは山登り、海外旅行、バイオリン、スキューバダイビングなどたくさんあります。仕事では化学薬品を扱う部署で薬品の管理をまかされているので、資格をとろうと思っています。理想の生き方は自分に正直でいたいと思います。
長島、馬場:答えにくい質問もあったと思いますが、参考になるお話をたくさん聞かせていただき充実した時間を過ごせました。きょうはお忙しいところありがとうございました。私達も製薬関連会社とIT関係の会社へと来年4月から社会人の仲間入りです。お二人にいただいた前向きパワーでがんばろうと思います。
齊藤さん、臼井さん、ありがとうございました!
また大学に遊びに来てください。

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