2019.01.25
お知らせ経営学部
大学お知らせ(学部内)
「考古資料室」と「モバイルミュージアム」の開設【城西大学 水田美術館】
城西大学水田美術館には、開校当初の1960年代から大学近隣にて発掘された考古資料が所蔵されております。近年は公開する機会を逸しておりましたが、2018年度から、図書館8階に所蔵考古資料の保存と公開を目的としたスペース「考古資料室」の整備が始まりました。2019年度中には、一般閲覧が可能な状態まで整備を進める予定です。
さらにこうした大学近隣の文化財について、構内に広く周知するため、所蔵資料を館外に展示する「モバイルミュージアム」を、17号館1階ロビーに開設しました。経営学部石井龍太研究室に所属する1年生(「基礎ゼミⅠ」履修者)が、文化財マネジメントの実践活動として、これら資料室の整備と展示を行いました。
現在展示されているのは、「下河原(しもがわら)遺跡」の資料2点です。遺跡は大学のすぐ近く、高麗川の川岸段丘に位置しており、縄文時代から歴史時代まで、高麗川と関係した遺跡であったと考えられます。昭和41年7月に、城西大学を中心に、山梨大学、東洋大学、早稲田大学、金沢大学の学生たちの協力を得て、発掘調査が行われました。縄文時代中期 (約5500~4500年前)、古墳時代、古代の竪穴住居址が検出されており、土器、土師器、須恵器、石器が出土しました。
展示資料は、土器と石器です。展示土器は「縄文土器」と呼ばれる種類で、中でも縄文時代後期初頭(約4500年前)に、関東地方に広く分布する「堀之内式」と呼ばれるグループに分類できます。注ぎ口がついた「注口土器」と呼ばれる器種で、酒など飲料を注ぐための容器ではないかと考えられています。
また下河原遺跡からは54個の石器が発見されています。展示資料は「凹み石」と呼ばれる石器で、火を起すための道具ではないかと推察されています。
さらにこうした大学近隣の文化財について、構内に広く周知するため、所蔵資料を館外に展示する「モバイルミュージアム」を、17号館1階ロビーに開設しました。経営学部石井龍太研究室に所属する1年生(「基礎ゼミⅠ」履修者)が、文化財マネジメントの実践活動として、これら資料室の整備と展示を行いました。
現在展示されているのは、「下河原(しもがわら)遺跡」の資料2点です。遺跡は大学のすぐ近く、高麗川の川岸段丘に位置しており、縄文時代から歴史時代まで、高麗川と関係した遺跡であったと考えられます。昭和41年7月に、城西大学を中心に、山梨大学、東洋大学、早稲田大学、金沢大学の学生たちの協力を得て、発掘調査が行われました。縄文時代中期 (約5500~4500年前)、古墳時代、古代の竪穴住居址が検出されており、土器、土師器、須恵器、石器が出土しました。
展示資料は、土器と石器です。展示土器は「縄文土器」と呼ばれる種類で、中でも縄文時代後期初頭(約4500年前)に、関東地方に広く分布する「堀之内式」と呼ばれるグループに分類できます。注ぎ口がついた「注口土器」と呼ばれる器種で、酒など飲料を注ぐための容器ではないかと考えられています。
また下河原遺跡からは54個の石器が発見されています。展示資料は「凹み石」と呼ばれる石器で、火を起すための道具ではないかと推察されています。
石井 龍太(経営学部准教授)
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