2019.06.27
薬学科
お知らせ
【薬学科(6年制)】薬学実習A 化学系(1年生)の内容を紹介します
「有機化合物の溶媒への溶解性と抽出」が実施されました
城西大学薬学部薬学科の薬学実習A 化学系では、物質が持つ様々性質についての実習を行い、高校や大学の座学で学んだ物質に関する知識を実際に体験して理解を深めるとともに、その知識を使う方法を学び考えます。
今回の実習課題「有機化合物の溶媒への溶解性と抽出」は、有機化合物の構造とその化合物の溶解性(水に溶けやすい性質(水溶性)か、それとも油に溶けやすい性質(脂溶性)か)の関係、さらに、有機化合物の構造の変化によってその化合物の溶解性がどのように変わるかを、色素を用いてどの層に色がつくかまたはその色の移動を自分の目で見ることで理解できる実習になっています。
この実習で学んだ知識は、投与される薬の成分が、水溶性なのか・脂溶性なのかを判断するのに使うことができます。薬の溶解性は、その薬を飲んだ時の体への吸収のされやすさや、その薬がどのように体内を巡るかなどに影響します。つまり、その薬が水溶性なのか・脂溶性なのかを判断できるというのは、薬についての理解を深める上で大きく役立ちます。
この実習は、全て分液ロートを使って2日間で行います。
1日目は、分液ロートの使い方や、有機溶媒の性質、物質の構造による水溶性・脂溶性の違いといった基本的な内容を学びます。物質の構造による水溶性・脂溶性の違いを学ぶ実習では、水溶性のビタミンB2(リボフラビン、栄養ドリンクの黄色の素です)と、ビタミンB2の脂溶性を上げた物質を使って、それぞれ水と有機溶媒のどちらに溶けやすいか、そしてそれが物質の構造とどのような関係があるかを鮮やかな蛍光の黄色を見て考えていきます。
今回の実習課題「有機化合物の溶媒への溶解性と抽出」は、有機化合物の構造とその化合物の溶解性(水に溶けやすい性質(水溶性)か、それとも油に溶けやすい性質(脂溶性)か)の関係、さらに、有機化合物の構造の変化によってその化合物の溶解性がどのように変わるかを、色素を用いてどの層に色がつくかまたはその色の移動を自分の目で見ることで理解できる実習になっています。
この実習で学んだ知識は、投与される薬の成分が、水溶性なのか・脂溶性なのかを判断するのに使うことができます。薬の溶解性は、その薬を飲んだ時の体への吸収のされやすさや、その薬がどのように体内を巡るかなどに影響します。つまり、その薬が水溶性なのか・脂溶性なのかを判断できるというのは、薬についての理解を深める上で大きく役立ちます。
この実習は、全て分液ロートを使って2日間で行います。
1日目は、分液ロートの使い方や、有機溶媒の性質、物質の構造による水溶性・脂溶性の違いといった基本的な内容を学びます。物質の構造による水溶性・脂溶性の違いを学ぶ実習では、水溶性のビタミンB2(リボフラビン、栄養ドリンクの黄色の素です)と、ビタミンB2の脂溶性を上げた物質を使って、それぞれ水と有機溶媒のどちらに溶けやすいか、そしてそれが物質の構造とどのような関係があるかを鮮やかな蛍光の黄色を見て考えていきます。
実験の様子
ビタミンB2(リボフラビン)をエーテルと水で分液した時
抽出実験の様子
続いて、2日目は、1日目の内容を発展させて、物質の性質や構造の変化を利用して、物質を水層から有機層へ、あるいは有機層から水層へ移動させる実験を行います。さらに、それを応用して2種類の化合物を含む混合溶液から、分液ロートを使ってそれぞれの化合物を分離する実験を行います。2種類の化合物を分離する実験では、詳細な実験手順は教えず、それまでの実験の結果を元に、どう行えば1つずつ化合物が取り出せるか自分で分離する手順を考えて実験を行います。
うまくいけば、下の写真のように綺麗に分けることができます。
学生の皆さんも色が上に行ったり、下に行ったりする実験に興味津々で、楽しんで実習を行っていました。
うまくいけば、下の写真のように綺麗に分けることができます。
学生の皆さんも色が上に行ったり、下に行ったりする実験に興味津々で、楽しんで実習を行っていました。
2種類の色素化合物の分離前
2種類の色素化合物の分離中
2種類の色素化合物の分離後(一番右は無色になったエーテル層)
薬学実習A化学系の過去の記事はこちら。
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