2019.07.20
お知らせ 大学
水田美術館の楊洲周延《時代かゞみ》後期展と月岡芳年《風俗三十二相》パネル展示を見に行きました【城西大学 坂戸キャンパス】

20190720水田美術館周延2

楊洲周延《時代かゞみ》後期展 わざとガラスに写してにぎやかに見せました

20190720水田美術館周延2

スライドトークのようす
 8月3日(土)まで水田美術館で開催の楊洲周延《時代かゞみ》後期展を見にいきました。7月20日(土)に水田記念図書館で行われた出品作品についての学芸員さんスライドトークの帰りです。
 《時代かゞみ》は明治期の作品で、丁寧な刷りと超絶な彫りが良く分かります。
 今日は、見学した私が自由に紹介します。

20190720水田美術館周延2

(1)ピンクがきれい それだけじゃありません
(1)は、眉毛と髪、表現が違いますね。目の周りのピンクが薄くて綺麗で、しゅっとした鼻筋がスッと上の方で消えてぼかしてあるのにも注目です。髪の毛も黒ベタじゃありません。掲載写真では分かりにくいですが、ちゃんと櫛の跡が刷ってあります。生え際の細かさもすてきです。

20190720水田美術館周延2

(2)目が凄い! 版木を想像してください!
(2)は、目です。ほら、上の瞼は太くて、下は細いでしょ。目頭は小さく丸いけど、目じりはきりっとしています。目の中も、何度も刷っているようです。まつげも細いですね。スゴ技です。(1)とは別作品です。

20190720水田美術館周延2

(3)キラキラ☆彡 全点でこれ1枚だそうです
(3)この1枚は、背景がキラキラ。今でいうラメです。高級です(実は学芸員さんに教えてもらいました)。ほっぺの線が全く乱れていないのもステキです。口紅だって、ベタじゃありません。

20190720水田美術館周延2

(4)はりこの象さんです
(4)これは象。でも足は人間だからハリコですね。江戸時代にもホンモノの生きた象が来日しているので、こんな大きさだゾ~って、知っていたはずです。耳の形をみるとアジア象。アフリカ象は知らないか…。私はお釈迦さまに関係した行列かな、って思っちゃいます。

20190720水田美術館周延2

(5)ねこはやっぱり人気者
(5)これは同時開催の月岡芳年《風俗三十二相》パネル展示から。ネコちゃんです。毛並みを白抜きすることで、フワフワ感をだしたのかも。抱いているお嬢さんの着物は、模様の三角形や波形が着物の向きに関係なく歪んでいません。これって日本の絵の特徴です。ヨーロッパの画家はこの表現に驚いたんじゃないでしょうか。ポスター的なデザイン感覚です。
 このパネル展示は実物の倍くらいに拡大してあるので、ちょっと面白い感覚です。意外なほどおススメでした。
(広報課)

前のページに戻る