2019.10.04
医療栄養学科 お知らせ(学科内)
【医療栄養学科】第2回 彩の国連携力育成プロジェクト『緩和ケアIPW(多職種連携)研修会』が開催されました
 2019929日(日)に第2回彩の国連携力育成プロジェクト『緩和ケアIPW(多職種連携)研修会』が埼玉県地域医療教育センターで開催されました。参加者の熱意もあってか、青空の下に赤い彼岸花が目に飛び込みましたが、この時期らしからぬ蒸し暑い日となりました。

 緩和ケアIPWInter-Professional Work:多職種連携)研修会は、城西大学薬学部(薬学科(薬剤師養成課程)、薬科学科、医療栄養学科(管理栄養士養成課程))が、埼玉県立大学、埼玉医科大学、日本工業大学および埼玉県とともに、地域住民の“生活の質”“ケアの質”“医療の質”を高めるために必須とされる『多職種連携』の実践力を育成するための事業(通称:彩の国連携力育成プロジェクト、SAIPE)の一環として開催されました。

 本学薬学科からは細谷治特任教授(全体進行役)、上田秀雄教授(ファシリテーター)、村田勇助教(オブザーバー兼、全体進行役)、医療栄養学科からは古屋牧子助教(ファシリテーター)、岩田直洋助教(ファシリテーター)、薬科学科からは小糸寿美准教授(オブザーバー)、SAIPE事務局員の春原若菜氏が出席しました。また、城西大学で養成している5名の模擬患者さんにもご協力いただきました。

 本研修会では、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、作業療法士、社会福祉士など多様な職種(35名)が均等にチームに編成され、模擬患者さんを対象とした「利用者・地域の問題解決プロセス」の多職種連携演習を行いました。この演習を通して、緩和ケアにおける「チーム形成」および「組織や機関間連携・地域連携」のプロセスに意図的に目を向け、より良い緩和ケアIPWの方法やあり方について考えました。

 グループワークでは、初めて会った多職種の方々が専門性を発揮しつつとても楽しそうにディスカッションする様子が見られました。また模擬患者さんへのインタビューでは、「本物の患者さんだと思いました」「役者さんなのか??」など、参加者の皆さんは模擬患者さんの高い完成度に驚きを隠せない様子でした。

 緩和ケアのプランを発表した際、参加者の方から「医療従事者の立場の外側から患者さんに接する方法や考え方について身をもって体験できた」、「医療スキルの発揮だけでなく、患者のより良い将来のための緩和ケアプランを考える良いきっかけとなった」「普段は意見することはできないことが多い中、様々な職種を前に意見を述べられた」などの前向きな意見が多数ありました。

 今回、第2回を実施することができました。SAIPEでは今後もこの取り組みを継続し、さらに発展させていきたいと考えています。

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研修会の様子①:初めはIPWとは何か?を講義スタイルで学んで頂きました。

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研修会の様子②:各チームそれぞれに症例が与えられ、“緩和ケア”とは何かを楽しく議論している様子がうかがえました。

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研修会の様子③:模擬患者さんへのインタビューは現場そのものでした。

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研修会の様子④:模擬患者さんに笑顔で寄り添う。

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研修会の様子⑤:模擬患者インタビューから“みんなの気持ちを一つにする”。

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研修会の様子⑥:ファシリテーター(中央)はチームの意見が停滞して悩むときに、ともに悩み、チーム活動を促進して支えています(その1)

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研修会の様子⑦:ファシリテーター(中央)はチームの意見が停滞して悩むときに、ともに悩み、チーム活動を促進して支えています(その2)。

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研修会の様子⑧:最後は、模擬患者さんの将来のケアプランを発表しながら、ここにたどり着くまでに生じた葛藤などを紹介して、意見を共有しました。

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研修会の様子⑨:本勉強会では修了書を授与して、その活動を支援いたします。

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ご協力いただいた模擬患者の皆さん:前回に引き続き、症例に対する理解や実力もメキメキ成長しています。これからも宜しくお願いします。

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