2019.10.16
経済学部 お知らせ
ハディさんが授業でセネガルを紹介 経済学部勝浦ゼミの多文化共生プロジェクト【城西大学 経済学部】

20191016勝浦ゼミセネガル

20191016勝浦ゼミセネガル

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 経済学部の勝浦ゼミは、「つるがしマルシェ〜若葉インターナショナルフェスティバル〜」のご縁で、坂戸市、鶴ヶ島市で暮らすセネガルの方々との交流が続いています。2019年11月2~4日開催の「高麗祭」でも、勝浦ゼミがセネガル料理を提供する予定です。それを前にした10月16日、セネガル人のハディさんが自分の日本留学体験や今のセネガルを授業で紹介してくれました。ほかの授業も合流して、大きな教室での催しになりました。
 最初に勝浦先生から、セネガルと日本の経済統計的な比較や互いの居住人口などを解説、勝浦ゼミの多文化共生プロジェクトでの交流などを紹介してから、ハディさんとの対談するように講演が始まりました。
 ハディさんは16歳で日本に留学、それは偶然のようなものだったそうです。女子高に入学して「制服?」っと感じたとか。窓際に席を指定されると「忍者が飛ぶのが見られそう!」と嬉しかったそうです。日本語は何もわからず、ニュースやバラエティーなどを見て日本語になじむところから始めたそうです。友だちとは馴染めたものの、食事には慣れなかったとか。セネガルは米作が盛んで、今はJICAの支援もあって良質なお米がとれるそうですが、実はフランス文化が入ったセネガルの朝食はクロワッサンとカフェオレのようなメニュー。朝食に米を食すのは貧しい人だとか。来日早々は、日本人の朝ご飯に愕然。食事はコーラやフライドチキンばかりで何回も体調を崩したとか。そのうちに焼肉が美味しいと分かったものの、「高いものばかり美味しかった」と笑っていました。「ホームシックになりましたか」の問いには「1年間。」途中で帰国して「日本に行きたくない」というハディさんは「嫌なら逃げ出すのでは、なりたい自分になれない。言われたからするのでなく、自分の考えで判断しなさい」とお父様が諭されたそうです。
 16歳で来日してさらに16年が経過し、セネガルも大きく変化したと感じるそうです。以前は隣町のことも分からなかったのに、インターネットはあり、TV局も増え、ハイウェイが通り、大きなサッカースタジアムもある。港、空港も整備。そして中国からの資金投下が目立つそうです。
 セネガルはどんな国かとの説明には、「日本ではアフリカ。でもアフリカでのセネガルは沖縄とかハワイという感じ。家庭教育と宗教教育がしっかりしていて、隣人を大切にする。話し合うという国民性がある」とのことでした。「野生動物はいるのですか?」の質問には「待っていました!どこでも聞かれます」「それは日本の忍者と同じ。私がライオンを見たのはフランスが最初。セネガルでも動物園に行かないと見られません」。多文化共生については、文化の違いがあることを互いに理解する必要性や、それと国の政策と会社の食い違いがあること、日本は長い年月単一民族で一つの文化のもとにあって、そこで外国人は日本の分化や慣習にあわせる必要があると思うとも。
 話はとても生活感、実感がある内容でした。最後にセネガルへのアクセスを説明して「18時間かかります」と話を終えました。
 11月2~4日開催の「高麗祭」では、セネガルの方がお手伝いに来てくださるとのこと。ぜひ、ご試食を!
(広報課取材)

<2018.6.18のニュースから>
「もっと知ろう!セネガル」に参加・協力 経済学部勝浦ゼミの多文化共生プロジェクト【城西大学 経済学部】

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