2019.11.06
医療栄養学科
【医療栄養学科】医療栄養学科卒業生の活躍~全国介護福祉総合フェスティバルに参加して~
 城西大学薬学部医療栄養学科(管理栄養士養成課程)では、病院、薬局・ドラッグストア、食品会社、行政など、様々な分野で活躍している卒業生がいます。
 
 今回は、埼玉県の社会福祉協議会で働いている医療栄養学科卒業生の奥野さんの「全国介護福祉総合フェスティバルに参加して」をご紹介します。



 2019年9月7日(土)開催「第4回全国介護福祉総合フェスティバル」SAIPE(彩の国連携力育成プロジェクト)コラボ企画にて、ヒューマンケアを学んだ城西生としてパネルディスカッションに参加しました。
 私がSAIPEに初めて関わったのは、大学3年の夏に参加したIPW実習。「これからの時代は管理栄養士も地域に出ていく時代」と先生に後押しされ、在宅医療の現場へ足を踏み入れました。対象者の自宅に行くのも、本人の思いを聞くのも、冷蔵庫の中をのぞき食生活を探るのも、生活を支える現場の専門職から話を聞くのも。自分の知識の未熟さを痛感するのも、ほかの分野からの視点をまのあたりにするのも、より良いものにしたいから葛藤は生まれ、チームは仲間になっていくことも、すべてが初めてで、刺激的な経験でした。
 それまでの私は、管理栄養士資格取得に向けて勉強ばかりの日々。学内以外の繋がりはほとんどなし。そんな私が、繋がり続けていくこと・興味あることへの時間を惜しまないことの大切さを学んだのがIPW実習でした。
この実習がきっかけで在宅現場に興味を持ち、大学院で在宅現場と管理栄養士に関する地域調査をしました。そして、調査で出会った方々に誘われ、地域や福祉教育ボランティア、患者会活動をする中で、専門職としてではなく、もっと広い視点で、様々な人たちを支える仕事がしたいと思った時、それは医療ではなく福祉の世界でした。現在は埼玉県の社会福祉協議会で、学生時代に培った考え方やつながりを活かし、広げながら、生活を支える仕事に携わっています。
 資格を活かさず仕事をすることについて、様々な意見があると思います。私は確かに資格を取るために大学へ進学しましたが、IPW実習をはじめとしたさまざまな経験を通し、「専門職としてどうありたいか」より「私という一人の人生をどう生きたいか」ということをよく考えるようになりました。学生の本分は勉強という言葉がありますが、併せて「自分がやりたいことを考え、準備をすること」も勉強と同じくらい素敵なことです。同じ学部を出た方々が、多分野で活躍することを楽しみにしています!




今後も卒業生の皆さんの活躍に期待しています。
全学就職委員、医療栄養学科キャリア支援担当 
古屋牧子

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全国介護福祉総合フェスティバルの様子

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パネリストの城西大学医療栄養学科卒業生 奥野さん

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