2019.11.19
お知らせ現代政策学部 大学お知らせ
“教育はスラムの危険から身を守る盾” ケニアの小学校へパソコンを届ける

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『ケニア(ナイロビ)の小学校にパソコンを届ける』という城西大学現代政策学部のリッチー・ザイン先生企画のプロジェクトが発動しました。

ゼミ生たちは、クラウドファンディングなどを用いて資金を調達し、城西大学の教職員などの協力も受け、パソコン15台を集めこのプロジェクトに乗り出しました。
 

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ケニアのナイロビと聞くと、世界最悪凶悪犯罪都市としてノミネートされる国として有名で、JICA(国際協力機構)の職員や派遣している青年海外協力隊の人たちがナイロビ市内を例え昼間であっても“徒歩で移動することを固く禁じられている”というほど治安状況が悪化しています。
そのような中、ゼミ生9名は2019年9月1日-9月9日完全ボランティアで渡航し、ケニアのスラム学校へパソコンを届けました。パソコンのOSの変換や、配線管理などすべて先生とゼミ生の協力で作り上げました。
ケニアの子どもたちは、このプロジェクトによってパソコンの使い方や、初めて目にするデジタルテキスト・・・きっと未来の可能性を大きく広げることにつながることでしょう。
 

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1年生の茂田さんは、ケニアの小学校の卒業生から「自分にとって学校は単に夢を実現するために勉強する場所でなく、私たちをスラムの危険から守る盾のような存在だった」と聞き、『貧困を脱出するための第一歩が教育であることを身をもって学び、異文化を通して、自分のアイデンティティについて考えるようになった。』と語ってくれました。

そのほか、ゼミ生たちはケニアの子どもたちの授業にもお邪魔して”先生“をさせていただき、日本の伝統文化なども伝えてきました。ゼミ生たちにも視野を広げる有意義な経験になりました。
ケニアの小学校全学で盛大な歓迎を受け、交流を深め相互に協力しあうことができました。
 

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また、3年の山室さんは、『メディアやインターネットなどで何でもわかる時代に、実際の目で見て感じることの大切さや、貧しい暮らしの中でも心が豊かで、楽しく笑うケニアの子どもたちを見て、“どうにか良い暮らしができないか”と、もう他人事に感じることはできなくなった。」と語ってくれました。

こうしたリアルな経験から若い人たちが世界に関心をもって、さらに行動にしてくれるのだろうと、逞しさと共に、未来に光が見える素晴らしいプロジェクトでした。
(広報課)

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☆このプロジェクトについて、岡山市のノートルダム清心女子大学で開催された「国際コミュニケーションと地域社会の発展」にて発表し、高評価をいただきました。

※また、『文化アイデンティティ、市民の忍耐力と苦難を乗り越えることに向けて:震災後のクライストチャーチと315』というテーマについても発表しました。リッチー先生が震災から9年、クライストチャーチの状況と今年度3月に起こったテロ乱射事件と街の復興への影響との関連について述べた後、学生たちが一人ずつ、テロ事件直後参加したニュージーランド研修プログラムに関して、それぞれ学んだことと感想について発表しました。
 

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