経営学部の「スチューデントインターンシップ成果発表会」は、他の学部の学生や教職科目担当の先生なども集まっての報告会になりました。
　発表者は５名で、地元坂戸市内の学校への派遣です。発表と質問を含め１人10分程度の発表時間内で、派遣された学校の概要説明、その日のスケジュール、取り組んだ体験、まとめとしての意見や感想を報告しました。そこでは、現場の先生が授業中にどんなことに注意をしているのか、小学校の英語教育の感想、パソコン室に置かれて活用されている機材、採点と見直しのときの色を使った区別といった授業についての感想だけでなく、昼休み時間などに先生が生徒と何をしているのか、上級生と下級生の交流の工夫、校内のちょっとした貼り紙、出身国や習慣・文化が異なる生徒への気遣い、名前で声をかける大切さなど、学校現場にあるたくさんの課題と取組みにも目が向けられていました。どの発表にも、約1年間に及ぶ派遣で体験したことや感じたことをもっとたくさん話したい、という思いが感じられました。
　最後の講評では、課題をもって取り組むことが大切であること、学校現場では「先生」という立場であること、今日の発表では授業で学んだ机上の知識が実体験で自分の言葉になっていたこと、そして経験が自分の成長に結びつくことが、先生方から語られました。
　会が終わっても、スチューデントインターンシップを体験した皆さんがいろいろな意見を交わしていました。

　経営学部の「スチューデントインターンシップ」は、将来教員を希望する人や企業の教育分野を希望する学生のためのインターンシップ科目です。具体的には坂戸市教育委員会を通じて、坂戸市の学校で授業の補助、放課後指導の補助等を行うことで、学校現場での「先生」という立場を体験し、子供と接することでコミュニケーション・スキルを養うこと、「先生」としての倫理観や社会的責任性を体感することなどを目標にしています。つまり、「教師」としてふるまうことができることが目標になっています。