2020.02.20
現代政策学部 お知らせ
『疑わしくは行動せよ!』自発的な防災意識-防災・減災の実践的訓練ゲーム「J-DAG」【城西大学現代政策学部 地域連携】

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2020年2月19日鶴ヶ島市富士見市民センターにて、鶴ヶ島市の自治会向けに大地震など発災直後の緊迫した状況をリアルタイムで模擬体験し、減災のための「適切な判断と行動力」の習得と「防災体制」の検証ができる、実践的訓練ゲーム「J-DAG(Just-Disaster Action Game)」が”防災塾・だるま”様監修のもと、現代政策学部の飯塚智規先生が講師となり行われました。

 J-DAG の目的・内容は、訓練に参加したメンバーが仮想の自治会・町内会の役員となって、いくつかの班に分かれて図上で災害対応の指揮を執る、というもの。
重要なのは隣近所や自治会・町内会といった“小さなコミュニティーでの適切な情報収集や伝達”ということ。

このゲームでは、災害発生直後で責任者が不在かもしれない時に何をすべきかが体感でき、さらに防災・減災体制の欠陥や有効な資機材などの検証もできます。また、簡単に繰り返し行えるので、地域性に合わせて被害想定を都度変更して行うことで、効果的な防災体制の検証とスキルアップが楽しくできので高い向上効果が期待できます。
 

どんなゲームか?

ゲーム本番では参加者を「本部」と仮想自治体である「ブロック」に分け、「本部」から指定された時間に「指示書」を開くと、火災や倒壊した家屋に人が閉じ込められているなど次々問題が発生する。
参加者は消火器やチェーンソー、食料など救助・生活に必要な資機材(のイラスト)が置かれた「備蓄庫(仮想なので机の上)」に行って入手したり、本部や他ブロックに応援要請するなど、それぞれ対応策を考える。
この間、「本部」はブロックや参加者ごとに対応策を考える力を養成するため、一切助言は行わないとのこと。
「ブロック」間や本部との通信は、携帯電話や固定の通信網が不通だった場合に備え、トランシーバーを使用しています。
 

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「こちら本部!A班どうぞ!」本部との連絡は、必ずトランシーバーを使用!

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ここは、仮想の備蓄庫。救助や生活に必要な資機材が保管されています。
参加者は、ブロックに分かれて仮想自治体を組織。寝たきりや歩行困難など避難が難しい人はいないか、その時間に外出している人はいるのかなど、ブロックごとの住民情報を把握から始め、指示書で「火災が発生した」という内容を受けると、備蓄庫や手持ちの消火器を持って現場のブロックに向かい救助活動を行います。
 

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実際の現場のように緊迫した雰囲気漂います。

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指示書がどんどん届きます。

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積極的に、重要なことを優先して行動。

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火災、半壊した自宅の閉じ込め、生き埋めなど様々な状況対応しなければなりません。
訓練を終えて最後に、反省会が行われました。
不慣れなトランシーバーの使用に関すること、互いの意見の相違などで多少ぶつかることもありました。
連絡が聞こえにくかったり、思ったよりも難しいと感じられたようです。
”防災塾・だるま”のスタッフの方からは「本当の災害の時は比べ物にならないほどの大混乱です。冷静に本部の連絡をよく聞いて、行動しましょう。」というアドバイスもありました。

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こうした実戦訓練によって、「災害を忘れない」ように、また「災害をイメージできる」ように防災・減災の情報を共有しあい、災害に備える知恵と工夫を地域に根付かせる画期的かつ重要な取り組みでした。

(広報課)

”防災塾・だるま”さんのホームページを是非ご覧ください。
http://darumajin.sakura.ne.jp/
 

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