ときがわ町と城西大学は、2019年に相互連携協定を締結しました。
　この連携締結は、城西大学薬学部医療栄養学科がときがわ町の住民を対象として健康増進・健康寿命の延伸を目的に実施した「ときがわ　食と栄養プロジェクト（Tokigawa-Study）」を行い、埼玉県ときがわ町保健センターと協力して「減らそうよ！塩分」と「とろうよ！野菜」をテーマにした食生活のひと工夫をお伝えする健康食育教室を実施するなど、学生教育と組み合わせた連携活動を行ってきたことなどから、これらの実績とこれからの継続した連携を目指すために、相互連携協定を締結したものです。　

これまでにときがわ町保健センターと協力し、埼玉県ときがわ町にお住いの健康診断を受診されている方々を対象とした食習慣と生活習慣に関するアンケート調査を実施してきました。
この調査結果をときがわ町住民の方々に広く周知し、理解していただくことで住民の皆様が健康的な食生活を実践することを促すとともに、栄養指導等の実践に取り組む職員の皆様のスキルアップと相互の情報交換の場を構築することで、ときがわ町住民の方々が健やかに住み慣れた地域で生活を続けることに資することができることを目的とし、「食を語る会」を実施しました。

「食を語る会」は、不定期開催とし、夕方の18時から20時まで食や栄養に関する勉強会として開催しています。参加者は、町職員、社会福祉協議会職員、管理栄養士、栄養士、保健師、看護師、運動指導士の皆さんになります。この勉強会は、講演とグループ討論で構成されていますが、「自分が実践している工夫していること」と「自分が困っていること」をその日の講演テーマに合わせて議論しています。Tokigawa Studyを続けることで、地域社会の健康政策を立案するヒントがえらえればと考えています。

　今回の「食を語る会」では、講師陣の紹介として、本会に参加する教員の自己紹介が行われ、その後「フレイル」をテーマとした「運動器の健康にとってのコラーゲンペプチド〜フレイル予防にとっての新しい栄養素〜」と題した講演を、食品機能学研究室の君羅助教が行いました。
　講演後には、講演内容の振り返りと普段の業務や生活で「自分が実践している工夫していること」と「自分が困っていること」をグループに分かれて話し合いました。職員の皆様同士の交流ともなる充実した2時間となりました。今後も継続して「食を語る会」を開催していきます。
　なお、このプロジェクトは、分子栄養学研究室、臨床栄養学研究室、栄養管理設計学研究室との医療栄養学科内の共同研究として進めています。

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