2020.07.04
医療栄養学科 お知らせ
【医療栄養学科】【高大連携プログラム】長寿社会で活躍できる「管理栄養士」の役割について、体験型授業を行いました。第3回【臨床】編

200704荒井先生1

介護老人保健施設での実務経験がある荒井助教
 第3回目(6月27日)は、臨床編として、「長寿社会で活躍できる管理栄養士とは?」をテーマに、高齢者施設において管理栄養士に求められている役割について講義を行いました。

 高齢者では、加齢とともに咀嚼・嚥下機能が低下し、食形態の調整が必要になり、食べやすい大きさにカットしたり、飲み込みやすいように飲み物にとろみをつけて食事を提供します。利用者の状態に合わせた食事・栄養管理が生活の質(QOL)の維持に繋がるので、管理栄養士として重要な役割になります。

 生徒の皆さんには、自分の必要エネルギー量を計算してもらい、自分たちが1日にどのぐらいのエネルギーを必要としているのか、手軽に食べられる菓子パンやカップラーメンのエネルギーはどのぐらいなのかをクイズ形式で答えてもらいました。

 また、舌の衰えは咀嚼・嚥下機能の低下に繋がるため、舌の動きの維持も重要と考えられています。今回は、その舌圧の測定を体験してもらったり、トロミ剤を使ってとろみをつけたジュースを試飲してもらいました。生徒さんからは、以下のようなコメント頂きました。

(アンケート記述抜粋)
・今まで、舌の動きやのどの部分がどうなっているのか知らなかったが、実際に映像を見せてもらってとても理解ができ、おもしろかった。
・自分の舌圧の数値を知る貴重な体験ができました。
・歳をとると、飲み込みにくくなることは何となく知っていたが、舌の機能も低下することは知らなかったので、知れてよかったです。自分のおじいちゃんに生かせると思ったので、生かしたいと思いました。
・管理栄養士さんが咀嚼まで考えているとは知りませんでした。
・介護施設や病院で食事を作る仕事にもっと興味が沸いた。
・食事を考えるのではなく、食べやすさなども考え、工夫しているのだということがわかった。
・食べやすくて栄養がとれるものを作っている栄養士さんはすごいと思った。
・高齢の方などは自由に好きな物を食べられないこともよくあると思うので、こうやって硬さや形状を変えて摂取しやすくできるのは介護されている方も嬉しいのではないかと思いました。
 
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