2020.08.04
経営学部
お知らせ
農業の楽しさを教えてくれた祖父 「いつしか農業を本職にしたい」 夢を実現して新規就農しました【経営学部 卒業生】
川越市農業委員会広報紙「川越農委スポット情報」2020年7月号に、城西大学経営学部を平成19年に卒業した田中洋史さんが、新規就農者として紹介されました。辻ゼミ第2期生から続く交流で知ることになり、今回のご紹介になりました。(写真は「川越農委スポット情報」2020年7月号から)
新規就農した 田中洋史さん
「Tomozy’s Farm」は祖父の名前からつけたもの
辻ゼミ第2期生だった田中洋史さんは、就職活動で公務員(消防士)を目指すことに決めたものの、採用試験まであと数か月。田中さんは辻先生から「1日12時間勉強しろ!」と言われたそうです。本当にその努力をして、見事に川越地区消防局に入社しました。それから消防隊を8年、救急隊を4年、指揮統制課司令担当を1年間務めたのち、祖父のお手伝いから始まった農業をいつの日か本職にしたいという夢を実現させるため、2020年に退職して新規就農者となりました。
[田中さんから]
祖父から農業の楽しさを教わり、いつしか農業を本職にしたいという夢から今年、新規就農となりました。現在は特別栽培米の彩のきずな・コシヒカリ・米粉等を育てています。まだまだ知識・技術がなく失敗続きですが、根拠のある美味しいお米作りをモットーに力を注ぎまくりたいと思っています。
[今後の目標]
経営規模拡大はもちろんのこと、田んぼ1枚でも休耕田を減らし法人化を目指しています。また、川越にもまだまだ形や水利等の圃場条件が悪い場所が多く、圃場整備関係も勉強し今後の農業の発展に繋がればと考えています。
さらに、いつしか私が作ったお米が海外へ、私の圃場が海外に。現実になることを夢見ています。
田中さんは、収穫した自慢のお米を「Tomozy’s Farmまごころのお米やさん。」の社名で販売しています。就農するきっかけとなった祖父の名前からつけたものだそうです。田中さんは、地元出身ではない若者を受け入れ協力してくださった地元の方々への感謝と地元の方と協力し、地域に貢献したいと願っています。
[田中さんから]
祖父から農業の楽しさを教わり、いつしか農業を本職にしたいという夢から今年、新規就農となりました。現在は特別栽培米の彩のきずな・コシヒカリ・米粉等を育てています。まだまだ知識・技術がなく失敗続きですが、根拠のある美味しいお米作りをモットーに力を注ぎまくりたいと思っています。
[今後の目標]
経営規模拡大はもちろんのこと、田んぼ1枚でも休耕田を減らし法人化を目指しています。また、川越にもまだまだ形や水利等の圃場条件が悪い場所が多く、圃場整備関係も勉強し今後の農業の発展に繋がればと考えています。
さらに、いつしか私が作ったお米が海外へ、私の圃場が海外に。現実になることを夢見ています。
田中さんは、収穫した自慢のお米を「Tomozy’s Farmまごころのお米やさん。」の社名で販売しています。就農するきっかけとなった祖父の名前からつけたものだそうです。田中さんは、地元出身ではない若者を受け入れ協力してくださった地元の方々への感謝と地元の方と協力し、地域に貢献したいと願っています。
(在学中にゼミで指導をした辻先生から言葉が寄せられています)
田中さんは、日本の将来を明るく照らす力強い光です。本学の建学の精神は「学問による人間形成」であり、本学は「高き理想をもち、真理と正義にひたむきで、英知と人間愛と勇気に充ち、精神的推進力を持った現下社会の要求する有用な人材の育成」を目的に創設されました。田中さんのような人材が本学の卒業生であることは、「建学の精神」が連綿と受け継がれている証です。深刻化する環境問題や社会的格差の広がりなど現代社会が抱える問題は重いものばかりで、しかも、グローバル化の進展や情報技術の発達などにより社会はますます複雑化しています。しかし、こうした大変な世の中で、社会における自分の役割を理解し、社会的価値を生み出す仕事を選択できる人はそう多くはありません。田中さんは、「選択」した貴重な一人だと思います。「前へ」進む若者・田中さんの夢を実現するために、これからも惜しみないエールを送ります。
「前へ」という言葉を括弧付きで書いた理由があります。
卒業式の日に、ゼミ生には卒業論文と一緒に「前へ」という詩を渡しています。
「前へ」(大木実)
少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終わっている。
――前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
物語が終わっても、僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸は終わりがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
――前へ。
田中さんが卒業した日のことを思い出しながら、コメントを書いてみました。
田中さんは、日本の将来を明るく照らす力強い光です。本学の建学の精神は「学問による人間形成」であり、本学は「高き理想をもち、真理と正義にひたむきで、英知と人間愛と勇気に充ち、精神的推進力を持った現下社会の要求する有用な人材の育成」を目的に創設されました。田中さんのような人材が本学の卒業生であることは、「建学の精神」が連綿と受け継がれている証です。深刻化する環境問題や社会的格差の広がりなど現代社会が抱える問題は重いものばかりで、しかも、グローバル化の進展や情報技術の発達などにより社会はますます複雑化しています。しかし、こうした大変な世の中で、社会における自分の役割を理解し、社会的価値を生み出す仕事を選択できる人はそう多くはありません。田中さんは、「選択」した貴重な一人だと思います。「前へ」進む若者・田中さんの夢を実現するために、これからも惜しみないエールを送ります。
「前へ」という言葉を括弧付きで書いた理由があります。
卒業式の日に、ゼミ生には卒業論文と一緒に「前へ」という詩を渡しています。
「前へ」(大木実)
少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終わっている。
――前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
物語が終わっても、僕らの人生は終わらない。
僕らの人生の不幸は終わりがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語のなかの少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
――前へ。
田中さんが卒業した日のことを思い出しながら、コメントを書いてみました。
(広報課)
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