答えは、2番の駒込ピペットです。

以前、一番右のホールピペットを紹介しましたが、今回はその一つ左の駒込ピペットの問題でした。
ホールピペットとは違い、ピペット上部に丸い膨らみがあり、まっすぐな部分には目盛りが刻まれています。
ホールピペットのように正確に秤量できる器具ではありませんが、溶液を移すときに手軽に扱えるため特に多く使われます。
駒込ピペットは上にゴム球をつけて使用します。
中学や高校のときに使用したことのある人も多いのではないでしょうか。

駒込ピペットは1920年代に東京都立駒込病院の第5代院長 二木謙三によって考案されたピペットということで、"駒込"という名前がついたそうです。
当時、ピペットは口で吸うのが主流でしたが、伝染病のサンプルを採取するときに口で吸うのは危ないということで、ピペット上部に丸い膨らみをつけて、ゴム球を使用して吸うようになりました。

医療栄養学科でも、色々な実験で使用することの多い便利な駒込ピペットになります。