2020.11.30
薬学科 お知らせ
【薬学科(6年制)】PCRの実習を行いました

20201127薬学科DNA

20201127薬学科PCR

城西大学薬学部薬学科では、感染対策に配慮しつつ、学生実習を行っています。
薬学科3年生が行ったPCRの実習について、ご紹介します。

この実習では、自身のDNAをもちいて、アルコール代謝に関わる遺伝子の違いを調べました。
(遺伝子情報は個人情報ですから、実際に自分のDNAを調べるかどうかは、学生各自の判断に任せています)

具体的には、
1.自分の細胞を回収する
2.細胞からDNAを回収する
3.DNAの特定の部分を、PCRで増幅する
4.PCRで増幅したDNAを電気泳動により分離する
5.DNAを蛍光色素で染色して、特殊な装置で観察する
6.結果について考察する
を行いました。

各自の遺伝子のちょっとした違いにより、観察されるDNAのバンドの位置が異なります(写真4)。
どこにバンドが出るか調べることで、その人のアルコール代謝能力について考えることが出来ます。

個々のアルコール代謝に関わる遺伝子の違いを調べられるとあって、みんな興味津々。
実習後のアンケートでは、コロナウイルスのPCR検査などを考えるうえで、とても良い体験になった、などの回答もありました。

*写真は2019年度の実習風景です。

20201127薬学科PCR実習1(2019年度実習風景)

1.熱心に実習に取り組んでいます(2019年度実習風景)

20201127薬学科PCR実習2(2019年度実習風景)

2.DNAを電気泳動で分離中。待ち時間には課題を行います

20201127薬学科PCR実習3(2019年度実習風景)

3.DNA染色後に結果を観察します。みな、興味津々です。

20201127薬学科PCR実習4(2019年度実習風景)

4.結果が出ました。各自の遺伝子のちょっとした違いにより、黄色矢印または白矢印の部分にバンドが出ます(両方にバンドが出る人もいます)。

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