2020.12.03
女性人材育成センター お知らせ
城西大学の男性職員で初めて育児休業を取得された方へのインタビュー【経営学部女子学生サークルJMW(チェリー)】
  今回、インタビューをさせて頂いて育児休業について詳しく知ることができました。子どもを産む・産まないは自由ですし、子どもを産むにあたって仕事を辞める人、続ける人など、さまざまな選択肢がある中で、大学を卒業し、会社等で働くようになったら誰もが育児休業に関係してくることだと思います。これから社会人になる私達にとってこのような機会はとても為になることだと思います。質問させて頂いた内容をQ,A形式で載せていきたいと思います。
Q1, なぜ育児休業を取ろうと思ったのですか。取ろうと思ったきっかけはなんですか。
A1,明確な気持ちはありませんでしたが、育児とはどういうものなのかを知る非常に良い機会だったので取ろうと思いました。

Q2, 育児休業の期間はどれくらいですか。               
A2,5月の連休に入ったあたりから7月5日までの3ヶ月ぐらいです。

Q3, 女性が取れる育児休業と比べて期間が短かったりしましたか。
A3,幾つか条件がありますが、基本的には最長で女性と同じ期間とれます。ですがやはり城西大学で育児休業を取られた男性職員がいなかったため、最初はどれくらい取れるかわかりませんでした。制度としては同じだけれども、男性が子どもを産むわけではないので、そのあたりで(育児休業を)長く取りすぎるとまずいかなと感じました。希望を上司や人事課の方に伝え、相談して決めました

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Q4, 差し支えがなければ、育児休業中の一日のスケジュールを教えてください。
A4,新型コロナウイルスの関係で立ち会いはできず、(病院から)帰ってきてからですが最初の1ヶ月は子供がミルクの時間、寝ている時間というのが3時間ペースで、自分はミルクを作ってあげていました。最初は妻がミルクをあげて、寝かせてその間に次の準備をして仮眠をとってという感じで途中からは交代で行っていました。

Q5, 育児休業を取る前のイメージと実際にとってみてのギャップはありましたか?
A5,あまり大きなものは感じなかったですが、良い方のギャップとして今回2ヶ月間育児休業を取りましたが男性でこの長さを取っている人は統計的にも珍しく、それを認めて貰えたというのはいいギャップでした。また、育児についても現在は楽しめていますが、しっかり触れ合ってみるとつらいものもありました。
 
Q6,育児休業を取得して不便だったことを教えてください。
A6,(育児休業の)手続きや準備は大変でした。煩雑な面もあったり、子供の面倒と並行して準備するのが大変でした。

 
Q7, 男性だからという理由で育児休業をとることが難しいと感じましたか。
A7,職場の方は応援してくれ上司も快く快諾してくれましたが、自分自身が申し訳なく感じました。時期的にコロナウイルスの影響や学長が変わるなど変わり目であった為、自分の仕事との兼ね合いで本当に育児休業を取っていいのかと悩みました。そのため家でもできる事、例えば仕事の電話は必ず電話を出るようにする、一日10回以上メールを見るようにするなど続けていました。

Q8, 周りの反応ではどうでしたか。                
A8,好意的な反応があった一方、否定的な意見もあったと思います。たぶん忙しい時期なのに育児休業を取るのかと感じていらっしゃった方もいたかと思います。自分の個人的な捉え方ですが、ジェネレーションギャップがそこにはあると思います。同世代に育児休業を取っている人も少ないですが、上の世代では「男性が仕事で女性が家を守る」という考え方がまだ残っているように感じます。明確に言われたわけでは無いですが、空気感で感じたことがありました。これから若い世代が入ってくれば、ゆっくり環境や意識が変わっていくのではないかと思います。

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Q9, 育休を取ってみて、世の中の男性におすすめしたい事はありますか。
A9,絶対育児休業を取ったほうがいいと思います。生まれたばかりの子供を一日フルで何カ月も見ることは取ってないと経験できないことで、仕事に行ってしまうと経験できません。子供が大きくなってからでも仕事は何時でも経験できるので、この時期を逃してしまうのはもったいないと思います。また、日本の育児休業制度は手厚いと感じました。条件はありますが、育児休業給付金も支給され100%でないにしても生活水準は問題ありません。取らない方が珍しいと思います。ですが、仕事とのバランスを見て取ることになるとは思います。

Q10,日本における男性が育児休業をもっと取得できるようになるためには、どのような事が必要だと考えますか。
A10,仕事面としては、その人にしかできない仕事があるという状況はよくないと考えます。マニュアル化などで他の人でもできるようにしておけば休暇を取る際の障壁になりにくいのではないかと思います。また、パートナーとはお互いの考え方を尊重し合い、理解し合うことが大事だと思います。
~インタビューを終えて~
職場によって育児休業を取れる期間や環境は変わってくるということがわかりました。男性も女性も育児休業を取れて当たり前と意識が変わるようにするには、職場の一人一人の意識を変えていかなければならないと思います。しかし、男性が育児休業を取得することに対する人びとの意識や考えが変わるには、まだまだ時間がかかると思います。私達が就活で会社を決める際には育児休業の情報をしっかりと調べたいと思います。また、ネットに載っている情報だけではわからない職場の環境や人間関係を知るためにOG・OBインタビューをしたいと思います。(村岡乃愛)

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日本の制度は整っていることを知ることができましたが、育休を取ることが難しいという現状は少しでも早く改善されるべき問題であると感じました。ジェンダー的思考、ジェネレーションギャップ、個人の考え等問題はいくつもありますが、少しずつ変わってきている社会で、私たちがさらに変えていけるようにしたいです。(笠井七海)

今は女性の社会進出も推進され、社会での男女の格差がなくなってきているように感じますが、育児休業を取るには男女で大きな差があることが分かりました。また育児休業を取るからこそ、経験できることが沢山あることも知ることができました。これからの世代の私たちから変化を起こし、誰もが育児休業を取りやすい空気が社会全体に広がっていってほしいです。この機会を就職活動に活かして頑張ります。(小野里采佳)

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