2021.01.05
医療栄養学科 お知らせ
【医療栄養学科】男子駅伝部のマネージャーとして身につけた「ものの見方」は将来の自分につながる 城西大学男子駅伝部マネージャー 市川ゆみさん(医療栄養学科3年生) インタビュー

210105 市川さんインタビュー2

インタビューに答えてくれた市川さん
 
数ある大学スポーツの中でも人気の高い大学駅伝。中でも「箱根駅伝」は、お正月に観戦する定番番組となり、世間の注目度が最も高い大学スポーツの一つではないでしょうか。TV中継に映るのは選手が中心ですが、その影では選手たちへの献身なサポートをするマネージャーの存在があります。
城西大学男子駅伝部マネージャーの市川ゆみさん(医療栄養学科3年)は、マネージャーの仕事と医療栄養学科での管理栄養士を目指しての勉強との両立をさせて、選手たちをサポートしています。なぜ市川さんはマネージャーを目指したのか?マネージャーの仕事って?マネージャーとしての充実した瞬間とは?など市川さんにたくさんお話を聞いていきます。


ー箱根駅伝のサポートお疲れ様でした。大会を終えて一言。

市川 チームの目標は達成できなかったけれど、4年生たちのやり切った感も見られたし、1年生の5区と6区の好走など来年につながる内容もあってよかったです!
今年出場した選手たちが残るので、悔しさも含めて来年の箱根駅伝にぶつけて欲しいと思います。
あと、入学時は持ちタイムがそこまで速くなかった選手が今年の箱根駅伝を走るのを見られたのはすごく嬉しかったですね。


ー実際の箱根駅伝のサポートはどんな感じだったんですか?
(市川さんは箱根駅伝の4区で梶川選手の出走直前までをサポート)


市川 走り出すまでの間、中継所のテントで2時間くらい過ごします。そのうち1時間くらいは選手はウォーミングアップをするので、1時間くらい一緒にいる感じですね。あまり話しかけることはせず、3区の状況は〜〜です、〜〜のポイントを⚪️位で通過しましたなどの状況を伝えていました。
箱根駅伝の中継所でのサポートって、選手が走り出す直前の最後の声かけができる機会なんです。走る直前には「頑張ってください!」といった簡単な言葉をかけることしかできないけど、緊張した場面に一緒に立ってサポートするという貴重な経験ができているなと思ってます。


ー誰にでもできることではない経験をしていますね!では、大会以外での普段のマネージャーの仕事はどんなことをしているんですか?

市川 タイム計測、給水、備品の買い出し、大会の結果や他大学の選手の結果・ベストタイムをまとめるといったのが主な仕事です。部費や寮費などのお金の計算もするので、Excelを結構使いますね!


ーマネージャーの仕事の中で特に大変なことは?

市川 他大学のタイムをまとめるのが大変ですね。全ての大学が記録を掲載してくれているわけではないので、HPやSNS、雑誌などの情報を集めてまとめるのが結構大変です。
あとは部活の仕事というよりも授業との両立の方が大変ですね。
 

210105 市川さんインタビュー1

練習の一コマ(右:市川さん)
ー医療栄養学科の勉強と部活の両立で大変な点・工夫している点はどんなことでしょうか?

市川 1日は24時間しかないので、やることに優先順位をつけて、とにかくその日やらなければいけないことはやってしまうようにしています。
明日、部活が一日中あって、その日は勉強できないとなったら授業の課題に取り組めないので、少しでも余裕のある時間を見つけて、そこで集中して勉強して、部活の時間は部活に集中するようにしています。
1日中実習がある日など部活に行けない日は、特に集中して課題に取り組むようにもしていますね。


ー授業が多くて大変な医療栄養学科での勉強と部活を上手に両立できていますね!市川さんはもともと駅伝部のマネージャーをやりたいと思って入学したんですか?

市川 薬学部にある医療栄養学科で管理栄養士になるために学びたいと思って城西大学に入学しようと決めたので、城西大学の駅伝部でどうしてもマネージャーをやりたいとか、マネージャーをやるために大学に入りたいといった気持ちはそんなになかったですね。
中高と陸上競技(長距離)をやっていて、高校で競技は終わりと決めていたんですけど、マネージャーには興味があって、大学では駅伝に限らずマネージャーをやりたいなとは考えていました。
(市川さんは神奈川県の川崎市立橘高校出身 今年は市川さんの後輩たちが都大路(全国高校駅伝競走大会)に初出場)


ーマネージャーの仕事に興味を持ったきっかけはあったんですか?

市川 高校の部活で自分が競技をやっていく中でサポートしてもらったのが自分にとってすごく力になるなと感じていました。選手が大会で結果を残してもマネージャーとしての成果にはならないけれど、選手のために頑張ってくれて、一緒に喜んでくれたのがすごく印象に残っていて、自分が競技をしていく中でマネージャーの存在があることで活動しやすいなと感じていました。その経験からマネージャーとして選手をサポートしたいなと思ってました。


ー自分がサポートされた経験からサポートする側の魅力に気づいたんですね。マネージャー側になってみて、選手たちとのコミュニケーションで意識していることはありますか?

市川 練習している様子とか走りの動きとかは意識して見るようにしています。走っているのが自分ではないし、アドバイスをする立場ではないから、選手の負担にならないような、でも元気づけられるような軽い声掛けを心がけています。
きつそうだったけど粘って走っている人に「頑張ってたね!」と伝えたり、選手の動画を撮っている時に「動きどうでしたか?」と聞かれれば、「前よりも良くなってるよ!」など気楽にしゃべるような感じで、主に選手を励ますよう”適当”な声かけをしていますね。


ーこれまでマネージャーをやってきて印象的だった出来事はありますか?

市川 箱根に2年ぶりにチームが出場を決めたことはもちろん嬉しかったです。あと、A・Bチームがほぼ固定的で変動がなかったのに、箱根駅伝の直前でBチームからタイムを上げて合宿メンバーに入った選手がいたり、もともとBチームだった選手や1年生がエントリーメンバーに入ったことも嬉しかったです。私は夏合宿でBチームのサポートを担当しているので、そばで頑張っているのを見てきた選手たちが箱根駅伝のエントリーメンバーに入った時はとても嬉しかったですね。

210105 市川さんインタビュー3

今回のインタビュー風景
Zoomを使って遠隔でのインタビューを実施しました。
ーマネージャーの仕事に医療栄養学科の学びが生かされる点はありますか?

市川 学んだことを部活に還元したいと思っているところです。医療栄養学科で管理栄養士になるために学んでいる内容は、選手たちのサポートになることもあると思うので、食事や栄養について学んだことを選手たちに伝える機会を今後作っていこうと計画しているところです。


ー最後に、駅伝部のマネージャーをやっていることが、将来の自分にとってつながるだろうなと思うことはありますか?

市川 そもそもマネージャーをすることは、将来の自分に生かせると思って始めた部分もあるんです。裏方でのサポートって、人のことを考えて支える、細かいことに気づく、先を読んで行動することが多いと思っていたから、将来管理栄養士として対象者の方を支えるという仕事につながるのではと考えていた。実際にマネージャーとしての「ものの見方」と行動力が身についてきていて、それらが将来の自分につながるんじゃないかなと思っています。



将来は、管理栄養士の資格も活かしながらアスリートやスポーツをする人のための食品開発をしてみたいと最後に語ってくれた市川さん。駅伝部でのマネージャーとして得た「ものの見方」に医療栄養学科での学びが合わさることで、これからの市川さんを益々パワーアップさせて行くと思います。これからも市川さんの活躍を期待しています!
 
210105 市川さんインタビュー5
市川 ゆみさん

城西大学男子駅伝部マネージャー
医療栄養学科3年生
神奈川県川崎市立橘高校出身

 
 君羅先生 
聞き手・文:君羅 好史
城西大学薬学部医療栄養学科 助教
(管理栄養士養成課程)
食品機能学研究室 

 
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