城西大学薬学部では，教員組織として学生支援委員会を設けており，学生が充実した大学生活を送れるよう様々な活動を行っています。学生支援委員会で企画する最も大きなイベントは，入学直前のフレッシュマンキャンプ（一泊二日の合宿研修）です。例年，新入生同士の親睦を深める良い機会となっているのですが，新型コロナウィルス感染拡大のため2020年春にはフレッシュマンキャンプを実施することができませんでした。
　対面でのイベントが難しい状況のなか，少しでも学生同士の交流が深められるイベントはできないものかと学生支援委員会が今年度用意したものが「リモート謎解き体験型研修」です。これはチームで協力しながら謎を解いて，チーム内での役割を果たすことで，オンラインであっても自然とチームビルディングができることを狙った研修です。12月３日の医療栄養学科での研修に引き続き，22日には薬科学科，23日には薬学科においてフレッシュマンセミナーBの授業時間を使い実施することができました。
　研修後のアンケートを見ると“謎解きの世界観が面白かった”，“新しい形のオリエンテーションで楽しかった”など満足したとの意見が寄せられました。そして “普段話せない子と会話ができた”，“知り合いが増えた”，“次回，大学で会話するきっかけができた”など，今回の一番の目的である友達づくりにも役立ったとの声も多数聞かれました。一方で，オンラインでコミュニケーションをとる難しさも実感した学生もいたようです。
　今回の企画が，大学生活でなくてはならない仲間づくりの新たなきっかけになることを期待しています。なお，この研修は城西大学薬学協力会のご支援のもと実施することができました。改めて感謝申し上げます。