皆さんは城西健康市民大学をご存じですか？
　城西健康市民大学は、｢人々の健康づくりと活力ある地域社会づくり」を目標に地域社会との協同事業として実施する「美しく健やかに生きる」をテーマにした社会活動です。シニアの方を中心に毎年50名前後が入学され、健康に関する様々なことを学んでいます。
　城西健康市民大学が開学した2006年から、栄養教育学研究室では料理教室を担当しています。「PDCAサイクルに基づいた料理教室」を卒業研究として、様々なテーマのもとに料理教室を運営しています。市民大学の皆さんと、楽しく一緒に料理教室を行って参りました。
　Planで教室を企画し実習書を作成します。Doで料理教室を実施し、Check でアンケートを実施し教室の評価を行います。　Actionでは、来年度の教室開催に向けて改善点を考察し、後輩に結果を引き継ぎます。このように料理教室の運営を通じてPDCAサイクルを実際に学習できる貴重な機会を市民大学の皆さんからいただいて参りました。
　最近の料理教室のテーマは以下の通りとなります。
　2019年「赤ビーツの料理教室」
　2018年「郷土料理を作りましょう：長崎県の大村寿司」
　2017年「もろやま華うどん教室」
　2016年「家庭で感じる東南アジア：マレーシア料理」
　
　2020年度は東京オリンピックが開催されるはずでした。そこで「ギリシャの料理や文化：ギリシャ料理教室」をテーマに選びました。2019年の暮れから卒業研究を担当する3名の学生さんと共に「グリーンサラダ」「ザジキソース」「イェミスタ」「ファソラーダスープ」「ムサカ」などギリシャ料理の試作を繰り返して行いました。ところが、実習書もほぼできあがったというところで、緊急事態宣言が発令されてしまいました。健康市民大学も休講となり、オリンピックも延期となってしまいました。
　
　とても残念だったのですが、せっかく作った実習書です。このたび、大学のホームページに掲載してもらえることになりました。実習書だけですが、料理教室で作るはずでしたギリシャ料理をご紹介しております。是非ご家庭で調理し、お楽しみいただけると幸いです。コロナ禍がおさまりましたら、その時には新しいテーマでまた城西健康市民大学の料理教室を担当させていただきたいと思っています。
　皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしております。

＜実習書を作成した下柳田さん（4年生）から＞
　今回、新型コロナウイルスの影響で健康市民大学の皆さんと一緒に調理することが出来ずとても残念です。しかし、私たちが作成したレシピを使ってギリシャ料理を美味しく食べて貰えると嬉しいです。