2021.02.20
お知らせ薬科学科 大学お知らせ(学科内)
アロマオイル(エッセンシャルオイル)は私の研究テーマ【薬科学科 天然物化学研究室】

20210220天然物化学研究室アロマ

 薬学部薬科学科・鈴木龍一郎先生の天然物化学研究室は、自然が創りだす天然有機化合物の構造とその生理活性の魅力を感じながら、私たちの生活を豊かにしてくれる天然素材の開発を目指しています。
 その天然物化学研究室の大学院修士課程薬科学専攻2年生の佐野愛子さんはアロマオイル(エッセンシャルオイル)の研究もしているとSNSで発信していたので訪ねてみました。
 もともと天然物化学研究室は生薬でも産地の違うことで成分などに違いがあるのか、また薬用植物園で育てた植物から抽出する研究もしています。
佐野さんは、
「どうして同じ名前のオイルなのに、香りや値段がちがうのか?それを科学的にに説明すれば人の役にたてるのではないか?」
そんな疑問からアロマオイルの研究を始めたそうです。
大学には生薬などの成分を分析できる素晴らしい機器があると教えてくれました。その機器で分析すればどんな成分が含まれているのかがわかるそうです。アロマオイルの比較もできるわけですね。
 佐野さんはアロマテラピー検定1級を取得されており、実際に研究室を訪ねてみると、たくさんのオイルが置いてありました。アロマテラピーの検定はオイルの香りを嗅いで何のエッセンシャルオイルかを嗅ぎ分けることも検定の一つだそうです。ちょっとお試しに広報課代表として嗅いでみると見事当たり!鈴木先生は・・・”わからない”。そんな楽しい会話の中で佐野さんにいくつか質問してみました。
研究室は気持ちの良い香りでいっぱいでした。

20210220天然物化学研究室アロマ

Qどんな研究をしているのですか?
エッセンシャルオイルを分析機器にかけると成分が分かります。同じ名前のものでも産地や抽出方法が変われば成分もかわってきます。薬用植物園で育てた植物から抽出して純度の高いエッセンシャルオイルを作り、市販されているオイルと比較する、そのようなことも研究しています。

Qアロマオイル(エッセンシャルオイル)は自分の生活を豊かにする趣味として親しまれていますが、アロマオイルのもつ別の可能性はどうでしょうか? 
漢方でもにおいによって体の不調を整えたり健康面で使用されていたりします。アロマオイルも「西洋の漢方」として同じように取り入れられるのではないかと思います。

20210220天然物化学研究室アロマ

Qアロマオイルは生活の中でどんな役にたっていますか?
香りの種類が豊富なので、その日の気持ちによってアロマの香りを変えて、心や体のバランスをとることができるのではないか。アロマオイルが役に立つ一つかなとも思います。

Qアロマオイルについて伝えたいこと
分析結果でもわかりますがアロマオイルの品質の違いをしっかり見極めて、安全なアロマオイルを生活に取り入れることにより、豊かな気持ちで日常を過ごせるようにしていきたいです。

20210220天然物化学研究室アロマ

20210220天然物化学研究室アロマ

<天然物化学研究室を訪ねて>
 学生と先生の関係がとてもよいのは、鈴木先生の優しさと親しみやすさではないかと思いました。今回はアロマオイルについての取材でしたが、他にもたくさん身近なもので興味深い研究があるようです。
研究する中で必要に感じて資格を取り、自分自身の生活もより向上させた佐野さんは素敵な研究者です。
 佐野さんのように研究をする中で必要とした身近な資格は、就職するにあたって直接必要でない資格かもしれません。でも、自分自身の生活を豊かにしますよね。
研究の中で見つけられる身近な学び、これも天然物化学研究室の良さではないでしょうか。
とても良い雰囲気の天然物化学研究室、また訪ねてみます!
    (広報課)

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