2022.12.27
数学科 お知らせ(学科内)
数学科講演会「量子情報理論と不確定性関係」(1月20日開催、埼玉坂戸キャンパス)のお知らせ

下記の通り,理学部数学科主催の講演会を開催します.

日時:2023年1月20日(金)13:30~
会場:埼玉坂戸キャンパス 23号館402教室
講演者:柳 研二郎 特任教授
講演題目:量子情報理論と不確定性関係
アブストラクト:
1948年にC. E. Shannonによって創設され,飛躍的に発展をとげて現在に至っている通信における数学的理論-いわゆる情報理論-が現在の情報数理に関連する分野で中心的な位置を占めている.残念ながら2001年2月24日に惜しまれながらこの世を去ったが,この半世紀の間にShannonの情報理論に基づいて通信機器の高性能かつ小型化が驚くべき速さで加速され社会生活の基盤が構築されてきた.半導体,パソコン,携帯電話,インターネット,スマートフォン等々である.このような背景の下で数学的基盤をもち,しかも実際の社会に貢献できることを目指した研究が盛んに行われている.最近特に爆発的なブームを起こしている量子情報科学について,その一端を紹介する.特に古典情報を量子通信路を通して送信する場合には,今まで得られている古典情報理論と同様な議論が可能になり大変興味ある問題が続々と得られている.さらに量子力学特有の現象である不確定性関係について最近までの結果を紹介する.最後に平均に関する様々な不等式についての最近の結果を述べる.

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