薬物乱用について
昨今、大学生や若者が大麻を栽培し使用するという行為がマスコミ等で報じられています。いずれも軽い気持ちで行ったようですが重い犯罪であるという認識にかけています。 薬物乱用の恐ろしさは精神(こころ)に作用し習慣化することにあります。 気が付くと精神的にも身体的にも薬物なしにはいられなくなっています。その結果、薬物を手に入れるためには違法行為や暴力行為さえも厭わなくなるのです。 また、頭痛薬、睡眠薬、抗不安薬といった処方薬もまた誤った使用により 急性中毒症状や習慣性(依存性)症状を引き起こすことがあります。このようなケースも乱用と言えるでしょう。
違法薬物(脱法薬物)とは?
《アヘン類》
ヘロイン、モルヒネ、コデイン、ペンタゾシンなど。容易に耐性が形成され依存症になりやすい。
《大麻》
マリファナ、ハシッシュなど。 使用によって幻覚を発現する。
《覚せい剤》
MDMA、アンフェタミン、メタンフェタミンなど。乱用を続けることで脳に不可逆的な過敏性が残るため、いったん断薬しても、少量の再使用 で以前と同じ症状が再燃する。
《向精神薬》 ‐ 麻酔、精神安定剤、鎮静薬、睡眠薬
メチルフェニデート、ケタミン、フルオキセチン、睡眠導入剤、ベンゾジアゼピン、モルヒネなど。
《コカイン》
身体依存性は弱いが、強い精神依存作用がある。幻覚剤。
《LSD・フェンシクリジンなど》
使用によって幻覚を発現する。
《キノコ》
マジックマッシュルーム、テングタケ、タマゴテングタケ、ベニテングタケ、クサウラベニタケなど。使用によって幻覚を発現する。 幻覚作用のある成分には、アマトキシン類、ムスカリン、イボテン酸、 コプリン、イルジンなどがある。摂取すると、嘔吐などの消化器症状、痙攣、 昏睡などを生じ、死亡することもありうる。
《有機溶剤・ガス》
シンナー、ベンゼン、トルエン、キシレンなど。容易に身体依存性と耐性が形成され、アルコール依存症と類似の症状があらわれる。
ヘロイン、モルヒネ、コデイン、ペンタゾシンなど。容易に耐性が形成され依存症になりやすい。
《大麻》
マリファナ、ハシッシュなど。 使用によって幻覚を発現する。
《覚せい剤》
MDMA、アンフェタミン、メタンフェタミンなど。乱用を続けることで脳に不可逆的な過敏性が残るため、いったん断薬しても、少量の再使用 で以前と同じ症状が再燃する。
《向精神薬》 ‐ 麻酔、精神安定剤、鎮静薬、睡眠薬
メチルフェニデート、ケタミン、フルオキセチン、睡眠導入剤、ベンゾジアゼピン、モルヒネなど。
《コカイン》
身体依存性は弱いが、強い精神依存作用がある。幻覚剤。
《LSD・フェンシクリジンなど》
使用によって幻覚を発現する。
《キノコ》
マジックマッシュルーム、テングタケ、タマゴテングタケ、ベニテングタケ、クサウラベニタケなど。使用によって幻覚を発現する。 幻覚作用のある成分には、アマトキシン類、ムスカリン、イボテン酸、 コプリン、イルジンなどがある。摂取すると、嘔吐などの消化器症状、痙攣、 昏睡などを生じ、死亡することもありうる。
《有機溶剤・ガス》
シンナー、ベンゼン、トルエン、キシレンなど。容易に身体依存性と耐性が形成され、アルコール依存症と類似の症状があらわれる。
始めるきっかけ(こんなことに注意!!)
安易に好奇心から始める人がいますが、絶対に使用してはいけません。
「痩せられる」「自信が付く」「爽快感がある」「元気がでる」「眠気が抑えられる」などと友人・知人に勧められ、危険な薬物とは知らずに使用してしまうことがあります。どんな薬なのかはっきりしない薬物は絶対に使用しないことが大事です。 また、友人宅のパーティーなどで、その場の雰囲気で使用してしまうことがあります。仲間と一緒にいると格好を付けて使用してしまうこともあるようです。絶対に止めましょう。
「痩せられる」「自信が付く」「爽快感がある」「元気がでる」「眠気が抑えられる」などと友人・知人に勧められ、危険な薬物とは知らずに使用してしまうことがあります。どんな薬なのかはっきりしない薬物は絶対に使用しないことが大事です。 また、友人宅のパーティーなどで、その場の雰囲気で使用してしまうことがあります。仲間と一緒にいると格好を付けて使用してしまうこともあるようです。絶対に止めましょう。
依存症ってなに?
始める時には「何らかの障害があらわれたら使用をやめれば良い」と安易に考えがちですが、習慣化すなわち薬物依存状態になってから個人の意思でやめることは事実上不可能です。 薬物を使用していると薬物耐性ができるため、同じ薬量では効果が薄れてしまい、さらに量を増やさなければ同様の効果が得られなくなります。そうなってから、薬物使用を中止すると、疲労感、イライラ、不安感がつのりますが、薬物を使用すると嘘のように解消します。 薬物依存症の恐怖は、誰もが薬物乱 用が良くないことと自覚しており使用し続けていれば破滅しかないことを知っていても、精神的にも身体的にも禁断症状のためにやめられなくなってしまうことです。
薬物乱用の弊害
精神への影響
1.情緒面
・自己中心的になり人を思いやる気持ちがなくなる。
・無責任な言動が多くなり、他の人や社会のせいにする。
・イライラして落ち着きがなくなる。短気で我慢することができなくなる。
2.行動面
・無気力で目的意識がなくなり、だらしなくなる。
・人付き合いを避けるようになる。
身体への影響
脳萎縮・脳出血、心臓発作・静脈炎、気管支・肺の障害による呼吸不全、消化器障害、肝臓・腎臓障害、生殖器萎縮 など
家庭・社会への影響
代表的な例は暴力です。自分の思いどおりにならないと短絡的に暴力をふるうようになります。また、被害妄想や不安感(誰かが自分を狙っている等) から刃物をいつも持ち歩くようになったりすることもあります。家族や周囲の人達は恐怖感や苦痛に絶えずさらされることになります。 また、薬物を購入するため金品を持ち出したり多額の借金を繰り返すこともよくみられます。このため家庭が崩壊し生活が破壊されることにもなります。 さらに幻覚や妄想などにより傷害、殺人、放火、窃盗などの凶悪事件も引き起こされており重大な社会問題となっています。
1.情緒面
・自己中心的になり人を思いやる気持ちがなくなる。
・無責任な言動が多くなり、他の人や社会のせいにする。
・イライラして落ち着きがなくなる。短気で我慢することができなくなる。
2.行動面
・無気力で目的意識がなくなり、だらしなくなる。
・人付き合いを避けるようになる。
身体への影響
脳萎縮・脳出血、心臓発作・静脈炎、気管支・肺の障害による呼吸不全、消化器障害、肝臓・腎臓障害、生殖器萎縮 など
家庭・社会への影響
代表的な例は暴力です。自分の思いどおりにならないと短絡的に暴力をふるうようになります。また、被害妄想や不安感(誰かが自分を狙っている等) から刃物をいつも持ち歩くようになったりすることもあります。家族や周囲の人達は恐怖感や苦痛に絶えずさらされることになります。 また、薬物を購入するため金品を持ち出したり多額の借金を繰り返すこともよくみられます。このため家庭が崩壊し生活が破壊されることにもなります。 さらに幻覚や妄想などにより傷害、殺人、放火、窃盗などの凶悪事件も引き起こされており重大な社会問題となっています。
薬物乱用者にならないために
1.違法薬物(脱法薬物)の栽培、製造、所持、売買、使用はいずれも犯罪です。
必ず法的責任を負わなければならない行為であることを自覚しましょう。
2.薬物依存症になると社会復帰することは大変困難です。従って、第一には薬物を使用しないことです。
友人・知人から勧められても良く分からない薬物は使用しないことが大事です。
3.万一違法薬物(脱法薬物)、あるいはその疑いのある薬物を使用してしまったら、医療機関で受診し
すぐに治療を開始しましょう。あわせて、警察、 大学に直ちに申し出ましょう。薬物乱用は犯罪です。
罪を償うとともに依存症ともしっかり向き合い治療することが大事です。
必ず法的責任を負わなければならない行為であることを自覚しましょう。
2.薬物依存症になると社会復帰することは大変困難です。従って、第一には薬物を使用しないことです。
友人・知人から勧められても良く分からない薬物は使用しないことが大事です。
3.万一違法薬物(脱法薬物)、あるいはその疑いのある薬物を使用してしまったら、医療機関で受診し
すぐに治療を開始しましょう。あわせて、警察、 大学に直ちに申し出ましょう。薬物乱用は犯罪です。
罪を償うとともに依存症ともしっかり向き合い治療することが大事です。