展覧会「英雄 尚巴志-はじまりの統一王-」の関連企画として、本展を企画・監修されている山本正昭氏(沖縄県立博物館・美術館主任学芸員)をお招きし、会場とオンラインいずれからでも参加できるハイフレックス形式の講演会を1月20日(土)に行いました。
15世紀前半に、北山、中山、南山と3つの国に分かれていた琉球を王国として統一し、琉球列島の中で唯一の王権を築いて乱世の琉球をひとつにまとめ上げた稀代の英雄 尚巴志について、その誕生にはじまり、本島南部の一領主から三山を統一し国王に即位するまで、そして三山を統一した後の様子を、現在も確認できる関連史跡や出土遺物、周辺地域の調査研究から得た知見によりお話し頂きました。
質疑応答では、当時の人口規模や戦で動員された人数、城の石垣(石積み)、首里城築城で用いられた木材の調達、城の中に村はあったのか、瓦職人は日本のどのあたりから連れて来たのかといった多様な質問が出るなど、時間を10分程オーバーしていましたが、古の琉球の英雄に想いを馳せるに相応しい日となりました。
講演会の様子は水田美術館Youtubeチャンネルからご覧いただけます。
山本先生は2021年度展覧会「むんだすいぬやーぬ 首里城正殿の屋根」の関連企画でもオンラインでご講演いただきました。(講演会の様子は水田美術館YouTubeチャンネルでご覧いただけます。)