展覧会「現代数学と切り絵アート展」の関連企画として、本展出品作家の岡本健太郎氏(和から株式会社数学講師)をお招きして、2月1日(木)本学水田三喜男記念館講堂で講演会と切り絵の実演を行いました。
前半は、数学とアートという一見すると関わりがないように思われる二つの領域の接点を、①数学とアートの歴史、②数学の「美しさ」について、③数学アートと切り絵、の3つのポイントに分けて丁寧にお話されました。後半は、切り絵制作の時に使用する道具を紹介しながら、どのように切り出していくのか、制作の様子を、実際にデザインナイフを用いて再現して頂きました。会場スクリーンに映された手元の細かな作業に参加者も大いに興味と刺激を受けられました。
本講演会を通して、数学とアート双方の歴史を紐解くと、美しさの点において結びつきを見出せる事が分かりました。数学の幾何学的な図形が切り絵という手法によって表現されることで、数学やアートに詳しくない人にとっても幾何学模様の中に美を見出すきっかけになるような、二つの世界の魅力が醸成される講演会となりました。
※本講演会は、展覧会主催者 城西大学学長所管研究「芸術に現れる美の歴史的、数理的、データサイエンス的解釈と相互関係の考察」プロジェクトチームにおける研究の一環として開催されました。
講演会の動画は下記よりご覧いただけます。