アーツ・イン・エデュケーション
学生代表 北條 純也
(現代政策学部3年)
MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展は、去年と同様に城西大学の水田美術館で開催します。今年度で20周年という節目を迎える本展に、感性豊かな子供達の作品の数々、MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展実行委員会の皆さまや市・教育委員会の皆様など、多くの方の協力により我々ボランティア団体が参加することができました。
新型コロナウイルスの影響で休校や各イベントの中止により、子供たちの表現の場が失いつつある現状を「変えていきたい」という思いがあります。描いた作品が大勢の方に触れることで、今度の作品では「色使いをかえてみよう」「質感を意識して実物に近づけよう」など、インスピレーションが湧いてきます。描いて終わりではなく、こだわった所はどこなのか、他の人の作品との違いは何か、考える事が大切です。
私達はそのような居場所をつくる為のサポートをしていきたいです。作品展により多くの方が観て頂けるように、オンラインでの閲覧や作品が見やすい飾り方を工夫していきますので、是非ともお越しください。
アーツ・イン・エデュケーションについて
城西大学現代政策学部
准教授 柳澤智美
坂戸・鶴ヶ島児童作品展も20回となりました。昨年、水田美術館で作品展を開催した際、小さいお子さんに「美術館で走ってはだめよ!」という優しいお母さんの声が耳に入ってきました。美術館という「場」が与えてくれる優しい教育の力を感じました。
坂戸・鶴ヶ島児童作品展の特徴だと思うのですが、小学生の視覚世界を表現した作品の多くは色使いも華やかで明るい色彩が多いと感じます。大人になるとできない大胆な色彩や予想もできない視点からの絵には毎回驚かされます。美術館に展示されるという非日常の世界が、気がつかなかった感覚や気持ちに出会う機会となるかもしれません。この作品展を通して、新しい自分に小学生の皆さんが出会ってくれることを心から願っています。
最後になりましたが、この作品展の開催にあたり、ご支援ご協力賜りました関係者の皆様、MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展実行委員会の皆様、現代政策学部学生ボランティアの皆さんに厚く御礼申し上げます。そして何よりも本作品展開催実現の機会を与えてくれました水田美術館に心から感謝を捧げたいと思います。
館長あいさつ
城西大学水田美術館は、全国でも数少ない芸術系の学部を擁さない私立大学付属美術館ですが、日本文化発展への寄与を目的に、浮世絵コレクション公開に加え、地域連携・地域貢献、そして、学生教育支援活動に力を注いで参りました。
「MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展」においては、昨年度より当館を会場に開催する事ができ大変嬉しく思うとともに、未来を担う地域の子どもたちの創作活動に微力ながら携わる機会を賜り誠に光栄に感じております。本展が、多くの方々の目に留まり、そして心に届きますよう願っています。
城西大学・城西短期大学学長 城西大学水田美術館館長 藤野 陽三
MOA美術館外観(熱海市)
MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展
第19回の様子アーツ・イン・エデュケーションによる
第19回の展示作業風景