当財団は、日常的に生活の中で美を楽しみ、より豊かな心を育んでいくとともに、人と人、人と社会を結び、絆を深め、心が通い合う美しいまちづくりを願って、日本文化の普及昂揚と美による情操教育に関する事業を、多くのボランティアと共に進めています。
具体的には、MOA美術館、箱根美術館運営や伝統文化等の普及と芸術鑑賞会を通じた情操教育としての能・狂言等の主催、MOA 美術館児童作品展の開催、学芸員が学校に出向いて美術授業を行うスクールプログラムの実施、お花やお茶、伝統芸能の体験事業などに取り組んでいます。
MOA美術館は、全国各所において1989年より実施していますが、第33回となる昨年は、海外11カ国からの応募を含む292会場で開催し、応募総数186,954点、参加校数5,581校、となりました。
坂戸・鶴ヶ島児童作品展は、2001年より開催、本年21回を迎え、13校の小学校から214点の作品展応募があり、その全作品を城西大学水田美術館に展示いたします。
また、令和5年12月29日~令和6年2月14日迄、静岡県熱海市にあるMOA美術館において、各会場の最優秀作品から厳正な審査によって個人賞ならびに団体賞を選出し、全国展を開催します。
子どもたちの多様な個性・能力によって制作された創造性やチャレンジ精神あふれる作品を是非ご鑑賞ください。
本展の開催にあたり、ご協力賜りました関係各位に深く感謝を申し上げますとともに、今後も未来に羽ばたく子どもたちに夢と希望を与えられる児童作品展としてご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
MOA美術館(公益財団法人 岡田茂吉美術文化財団)
坂戸・鶴ヶ島児童作品展実行委員会
城西大学水田美術館は、全国でも数少ない芸術系の学部を擁さない私立大学付属美術館ですが、日本文化発展への寄与を目的に、浮世絵コレクション公開に加え、地域連携・地域貢献、そして、学生教育支援活動に力を注いで参りました。
現在、本学ではキャンパス整備計画も進められており、2023年9月には旧1号館があった場所に、多様な「学びの場」と学生の「居場所」となるだけでなく、大学と地域を結ぶ結節点(ハブ)の機能も持つ「JOSAI HUB」がグランドオープンしました。併せて正門周辺の整備も行われ、新たな大学の玄関口として、学生、教職員をはじめ、本学を訪れる方々を迎え入れています。
「MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展」においては、2021年度より当館を会場に開催する事となり、未来を担う地域の子どもたちの創作活動に微力ながら携わる機会を賜り光栄に感じております。
本学には「アーツ・イン・エデュケーション」の名のもとに、美術や美術館活動に興味を持つ学生ボランティアたちがこの児童作品展にも参加し、地域ボランティアの方々と協力しながら展示運営に携わっています。2023年度も子どもたちの豊かな心によって描かれた作品が当館に飾られ展示室に彩りをもたらす事は、本学学生にとっても、また、地域の皆様方にとっても大変有意義な機会となる事でしょう。
本展を通して、学生は、地域と歩みを共にする事で自らの学びへの刺激とし、そして、美術館を訪れた子どもたちは、作品を見ながら仲間と協力し合い学んでいく協創力のある人間を育てる本学の空気を肌に感じ将来へのビジョンを少しでも持ってくれたらと願っています。
城西大学・城西短期大学学長
城西大学水田美術館館長
藤野 陽三
MOA美術館外観(熱海市)
第20回MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展
の様子
第20回MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展
の様子
アーツ・イン・エデュケーションによる
第20回MOA美術館 坂戸・鶴ヶ島児童作品展
展示作業の様子
1階多目的スペースでは、「ハンコで年賀状をつくろう!」「写楽DE福笑い」を設置いたします。
城西大学 学生ボランティア団体 アーツ・イン・エデュケーションのInstagramはこちら。