城西大学は開校した1965年から76年に至るまで、大学の専門知による地域貢献活動として、大学近隣で遺跡の発掘調査を実施した。経済学部に在籍した貞末堯司先生の指導の下、城西大学初のサークルの一つである城西大学考古学研究会が中心となり、縄文時代~古墳・古代の遺跡調査が盛んに行われた。一連の調査は城西大学の地域貢献活動の嚆矢であり、また他大学と協力して行った、最初期の大学間連携活動ともなった。
2022年、貞末先生のご遺族から多くの調査資料の寄贈を受け、その中には未発表のままであった熊谷市楊井遺跡(瀬戸山古墳群・瀬戸山遺跡)に関する貴重なデータが含まれていた。本展示では当時の調査ノート、学生たちによる会誌等の資料から、1972年夏に行われた楊井遺跡調査の復元を試みる。
城西大学経営学部 非常勤講師
石井 龍太
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