江戸の出版文化を代表する浮世絵は、絵師だけで成立するものではなく、企画から販売までを統括する版元に加え、版木を彫っていく彫師や版木を摺っていく摺師の職人も必要とされます。
この展示では彫師、摺師の木版の制作工程をパネルと実物資料をご覧頂きながらご紹介いたします。
合わせて復刻版の浮世絵版画10点も展示いたします。
また、「昭和の浮世絵師」と称される川瀬巴水の平成の後摺版画6点を展示いたします。
川瀬巴水は日本全国を旅しながら写生し、版元である渡邊庄三郎とともに、新版画という新時代の芸術を生み出しました。
四季折々の風景が見せる豊かな表情を描いた作品をご覧ください。