無いものが在るように見えたり、止まっているはずの文字や絵が動いて見えたりしたら、それは「錯視」かもしれません。錯視は古くから多くの人によって研究されてきました。近年では、心理学、脳科学、医学や神経科学の分野で研究されています。さらに、20世紀末からの数学の発展は目覚ましく、数学を使って錯視の本格的な研究をすることが可能になってきました。
本展では、数学からのアプローチに注目し、数学を使った錯視研究の最先端の研究成果を紹介します。視覚認識のメカニズムを数学的に解き明かす、最先端数学領域における研究業績を視覚的に体感するおもしろさを是非この機会にお楽しみください。