【城西大学・城西短期大学】2024 年度の入学式を挙行しました―本学留学生だったバーリン駐日ハンガリー大使が祝辞
2024年度の入学式を4月4日、総合体育館で挙行しました。咲き誇る坂戸キャンパスの桜が祝福する中、学部、短期大学、大学院、別科合わせて1544人が、新しい学園生活の第一歩を踏み出しました。
藤野陽三学長は告辞と理事長祝辞で「学部生には全学共通基盤科目として、協創力体験演習が開講されます」と紹介。「学生の皆さん各々が新しい学びの場を大いに利用し、皆さんの大学生活が充実したものとなることを期待しています」と新入生を激励しました(※以下に全文掲載)。
石川清坂戸市長の来賓祝辞(太田正久教育長代読)に続いて、交換留学生として経営学部で学び、昨年11月に駐日ハンガリー特命全権大使に就任されたオルネル=バーリン・アンナ氏が祝辞を述べました。バーリン大使は流暢な日本語で「自転車で毎日通った坂戸キャンパスは、その後の人生の柱となり、心のふるさとになっています。戻って来られて本当に嬉しく、懐かしい思いでいっぱいです」と語りかけました。その上で新入生に向けて「辛いこともあるでしょうが、毎日を楽しんで学び、決してあきらめないでほしいのです。日本には『石の上にも3年』ということわざがあります。あきらめずに頑張れば、努力はやがて報われるのです。様々なチャンスを生かしてください」とメッセージを送りました。
この後、経済学部に入学した中里裕斗さんと短期大学に入学した笠原えりかさんが新入生代表として宣誓しました。中里さんは「それぞれの分野で知識を深め、城西大学の学生としての誇りを持ち、実りある大学生活を送ることをここに表明します」と述べ、笠原さんは「日々、希望を抱き、仲間とともに切磋琢磨しながら、大学生活が実りあるものとなるよう努力します」と誓いました。
【藤野陽三学長の告辞・理事長祝辞】
学長の藤野です。只今、司会よりご紹介のあったとおり、私は昨年12月より 学校法人城西大学の理事長も務めることとなりましたので、本日は両方の立場から皆様にご挨拶を申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本学の教職員をはじめとする全構成員とともに、皆さんを心から歓迎いたします。感染症拡大などニューノーマルな環境の中、皆さんは勉学に励まれ、晴れて今日の入学式を迎えられました。これまでの努力に改めて敬意を表しますとともに、新入生の皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆さま方に心よりお祝いを申し上げます。
また、本日は、多数のご来賓、ご家族のご臨席のもとで挙行できますことは本学にとりまして 大きな喜びであります。坂戸市をはじめとする近隣の自治体、地域の企業と市民の皆様方の温かいご支援がなければ、今日の城西大学はあり得なかったことと思います。卒業生を採用してくださっている企業、近隣の市町村、地域の方々には、学生の生活支援、アパートやアルバイト、スポーツや課外活動の支援や応援と、学生の生活を豊かで安全なものとするために 寛容なご理解と多大なご支援をいただいており、改めまして厚く御礼を申し上げます。
皆さんもよくご存じの通り、少子化、デジタル化、グローバル化などの波を受け、日本の大学を取りまく環境が大きく変わってきており、本学も、現在、大きな転換期を迎えています。そのような中で、学生の教育を第一に考え、先生方の教育・研究をしっかりと充実させていく大学になるように、様々な改革に取り組んでおります。
本学の学部、大学院、別科、短期大学へ入学された皆さんは、坂戸キャンパス、東京紀尾井町キャンパスを学び舎とし、これから始まる新しい日々への期待と、更にその先に広がる未来への夢を胸に抱いて、この式に臨んでいられることと思います。皆さんはこれからの1年間、2年間、4年間、あるいは6年間などと、人生でかけがえのない時期をそれぞれ本学で過ごされます。それはおそらく皆さんの人生の原点となる貴重な時間となるでしょう。
その大切な期間、本学は、高等教育機関のとして大学の使命を果たしつつ、新入生の皆さんに「城西大学に入学してよかった」と思っていただけるように「学生ファーストの大学」を目指すことを、教職員を代表して、ここでお約束をいたします。
城西大学は、1965年(昭和40年)初代理事長であり、学長でもありました水田三喜男先生により、ここ埼玉県坂戸市けやき台に創立されました。間もなく60周年を迎えることになります。本学の創設にあたって、戦後日本の復興期の大蔵大臣であった水田三喜男初代理事長は、日本の復興と発展のためには国と社会の将来を担う有為な人材の育成・輩出こそが、最も大切であると考え、建学の精神として「学問による人間形成」を唱えられました。
「学問」というと少し堅苦しい印象を与えますが、平たく言えば、「学び」です。皆さんがよく口にする「勉強」とは少し違います。「勉強」という言葉は、どうしても、強いて学ぶという意味合いがでてしまいます。これに対して「学び」とは、自分の知りたいことを知り、理解し納得して、わかるということです。 疑問も当然生じ「問い」も生まれます。
そして、「人間形成」とは人を作るということですが、物理的には、私たちはすでに作られ、存在しているので、もっと内面的な意味であり、「人として成長する」「良い方向に変わる」ということです。
つまり、知りたいことについて学び、理解し、その結果生まれた「問い」によりさらに学びそれにより、自分が変わる、成長するというのが、学問による人間形成であると私は理解しています。
新入生の皆さんは、これから本学で、それぞれの希望する分野の学理を学び、学生生活を通じて様々な経験をしていきます。大学生活というのは、この先、生きていく上で必要となる基本的な知識やスキル、気構えなどを身につける非常に貴重な時間となります。
高校までの学びと大きく違う点は、学部学科によって差はありますが、自分の興味に応じて、科目を選べるというところです。科目を選ぶ際、まず、自分が知りたいことは何なのかを考えてください。そしてその科目が、自分の目標や目的に合っているかを考えてください。
スポーツなどの課外活動でも同じです。課外活動では、目標達成のために何をすべきなのかを学び、自分が変わるのです。
私からの皆さんへのお願いは、大学生活の様々な学びから、皆さん一人ひとりが変わって欲しいということです。
皆さんが今居る坂戸キャンパスは、昨年の23号館の、竣工によりキャンパス環境が様変わりしてきています。私たちはこの建物をJOSAI HUBと呼んでいます。HUBというのは拠点、中心という意味です。坂戸キャンパスの中心ということになります。
900席を越す数の椅子と机がある、JOSAI HUBでは、多くの学生が、フリースペースを積極的に利用し、自分の目標に向かって学びに励んでいます。先生方とともに交流を深めたり、仲間とプロジェクトに取り組んだり、連携校や地域の皆さんとのイベントを開催するなど、活気ある利用をしています。これは学びのよい例です。
新年度がスタートし、現在、学内が一体となって、教職員の工夫とアイデアが詰まったオリエンテーション企画を実施しています。各ガイダンスでは聞き逃しがないように説明を聞き、先輩方の話やセミナーなど楽しみにしてください。
また、旧校舎の解体が進み、キャンパス内の校舎をつなぐ「回廊」を建設しています。この回廊が完成する今年9月には、文系、理系という枠組みを超えて、異なった専門分野をもつ研究者や学生が校舎間を行き交い、総合大学としての文理融合による新たなイノベーションが生み出されていくことでしょう。
そして、今年度から、学部生は全学共通基盤科目として、協創力体験演習が開講されます。
本学では、「みんなと協力して新たな価値を創造すること」を「協創」と呼んでいます。
建学の精神である「学問による人間形成」の基礎となる責任感、状況認識力、課題発見力を身につけ、協創力の要素である交流力を高めるための科目です。「協創」を体験し、相互理解・相互尊重の態度や課題解決の能力を身につけることを目的としています。
具体的には、金曜日の3限は、新入生全員が22のクラスに別れて受講します。5学部の学生から構成される60名ほどの一つ一つのクラスは、グループに分かれ、協創力を育むための基本を学び、それについて議論したり、発表したりします。その中で、所属学部が違い、出身地域も異なるクラスメートが出来ます。まさに、総合大学ならではの科目なのです。
私も皆さんと一緒に、この授業に参加します。
学生の皆さんが、幅広い学び、体験から成長を感じていく様を学長として直に見ていきたいのです。各々が新しい学びの場を大いに利用し、皆さんの大学生活が充実したものとなることを期待しています。
それでも、何かに挑戦をしているときは、思い悩むことやうまくいかなこともあるでしょう。そのようなときは、ここに居る仲間や教職員、在学している先輩方を大いに頼ってください。頑張っている人を支えてくれる人が必ず居ます。そのような人たちとの出会いも大切にしてください。
本学の一員となる新入生皆さんの目標が実現できるように、今日から新たな気持ちで共に頑張りたいと思います。
これから皆さんと共に過ごす日々に大きな期待を込めて、私の挨拶といたします。
改めて、ご入学おめでとうございます。
令和6年4月4日
学校法人城西大学 理事長
城西大学・城西短期大学 学長
藤野 陽三
(広報課)
藤野陽三学長は告辞と理事長祝辞で「学部生には全学共通基盤科目として、協創力体験演習が開講されます」と紹介。「学生の皆さん各々が新しい学びの場を大いに利用し、皆さんの大学生活が充実したものとなることを期待しています」と新入生を激励しました(※以下に全文掲載)。
石川清坂戸市長の来賓祝辞(太田正久教育長代読)に続いて、交換留学生として経営学部で学び、昨年11月に駐日ハンガリー特命全権大使に就任されたオルネル=バーリン・アンナ氏が祝辞を述べました。バーリン大使は流暢な日本語で「自転車で毎日通った坂戸キャンパスは、その後の人生の柱となり、心のふるさとになっています。戻って来られて本当に嬉しく、懐かしい思いでいっぱいです」と語りかけました。その上で新入生に向けて「辛いこともあるでしょうが、毎日を楽しんで学び、決してあきらめないでほしいのです。日本には『石の上にも3年』ということわざがあります。あきらめずに頑張れば、努力はやがて報われるのです。様々なチャンスを生かしてください」とメッセージを送りました。
この後、経済学部に入学した中里裕斗さんと短期大学に入学した笠原えりかさんが新入生代表として宣誓しました。中里さんは「それぞれの分野で知識を深め、城西大学の学生としての誇りを持ち、実りある大学生活を送ることをここに表明します」と述べ、笠原さんは「日々、希望を抱き、仲間とともに切磋琢磨しながら、大学生活が実りあるものとなるよう努力します」と誓いました。
【藤野陽三学長の告辞・理事長祝辞】
学長の藤野です。只今、司会よりご紹介のあったとおり、私は昨年12月より 学校法人城西大学の理事長も務めることとなりましたので、本日は両方の立場から皆様にご挨拶を申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
本学の教職員をはじめとする全構成員とともに、皆さんを心から歓迎いたします。感染症拡大などニューノーマルな環境の中、皆さんは勉学に励まれ、晴れて今日の入学式を迎えられました。これまでの努力に改めて敬意を表しますとともに、新入生の皆さんを支えてこられたご家族や関係者の皆さま方に心よりお祝いを申し上げます。
また、本日は、多数のご来賓、ご家族のご臨席のもとで挙行できますことは本学にとりまして 大きな喜びであります。坂戸市をはじめとする近隣の自治体、地域の企業と市民の皆様方の温かいご支援がなければ、今日の城西大学はあり得なかったことと思います。卒業生を採用してくださっている企業、近隣の市町村、地域の方々には、学生の生活支援、アパートやアルバイト、スポーツや課外活動の支援や応援と、学生の生活を豊かで安全なものとするために 寛容なご理解と多大なご支援をいただいており、改めまして厚く御礼を申し上げます。
皆さんもよくご存じの通り、少子化、デジタル化、グローバル化などの波を受け、日本の大学を取りまく環境が大きく変わってきており、本学も、現在、大きな転換期を迎えています。そのような中で、学生の教育を第一に考え、先生方の教育・研究をしっかりと充実させていく大学になるように、様々な改革に取り組んでおります。
本学の学部、大学院、別科、短期大学へ入学された皆さんは、坂戸キャンパス、東京紀尾井町キャンパスを学び舎とし、これから始まる新しい日々への期待と、更にその先に広がる未来への夢を胸に抱いて、この式に臨んでいられることと思います。皆さんはこれからの1年間、2年間、4年間、あるいは6年間などと、人生でかけがえのない時期をそれぞれ本学で過ごされます。それはおそらく皆さんの人生の原点となる貴重な時間となるでしょう。
その大切な期間、本学は、高等教育機関のとして大学の使命を果たしつつ、新入生の皆さんに「城西大学に入学してよかった」と思っていただけるように「学生ファーストの大学」を目指すことを、教職員を代表して、ここでお約束をいたします。
城西大学は、1965年(昭和40年)初代理事長であり、学長でもありました水田三喜男先生により、ここ埼玉県坂戸市けやき台に創立されました。間もなく60周年を迎えることになります。本学の創設にあたって、戦後日本の復興期の大蔵大臣であった水田三喜男初代理事長は、日本の復興と発展のためには国と社会の将来を担う有為な人材の育成・輩出こそが、最も大切であると考え、建学の精神として「学問による人間形成」を唱えられました。
「学問」というと少し堅苦しい印象を与えますが、平たく言えば、「学び」です。皆さんがよく口にする「勉強」とは少し違います。「勉強」という言葉は、どうしても、強いて学ぶという意味合いがでてしまいます。これに対して「学び」とは、自分の知りたいことを知り、理解し納得して、わかるということです。 疑問も当然生じ「問い」も生まれます。
そして、「人間形成」とは人を作るということですが、物理的には、私たちはすでに作られ、存在しているので、もっと内面的な意味であり、「人として成長する」「良い方向に変わる」ということです。
つまり、知りたいことについて学び、理解し、その結果生まれた「問い」によりさらに学びそれにより、自分が変わる、成長するというのが、学問による人間形成であると私は理解しています。
新入生の皆さんは、これから本学で、それぞれの希望する分野の学理を学び、学生生活を通じて様々な経験をしていきます。大学生活というのは、この先、生きていく上で必要となる基本的な知識やスキル、気構えなどを身につける非常に貴重な時間となります。
高校までの学びと大きく違う点は、学部学科によって差はありますが、自分の興味に応じて、科目を選べるというところです。科目を選ぶ際、まず、自分が知りたいことは何なのかを考えてください。そしてその科目が、自分の目標や目的に合っているかを考えてください。
スポーツなどの課外活動でも同じです。課外活動では、目標達成のために何をすべきなのかを学び、自分が変わるのです。
私からの皆さんへのお願いは、大学生活の様々な学びから、皆さん一人ひとりが変わって欲しいということです。
皆さんが今居る坂戸キャンパスは、昨年の23号館の、竣工によりキャンパス環境が様変わりしてきています。私たちはこの建物をJOSAI HUBと呼んでいます。HUBというのは拠点、中心という意味です。坂戸キャンパスの中心ということになります。
900席を越す数の椅子と机がある、JOSAI HUBでは、多くの学生が、フリースペースを積極的に利用し、自分の目標に向かって学びに励んでいます。先生方とともに交流を深めたり、仲間とプロジェクトに取り組んだり、連携校や地域の皆さんとのイベントを開催するなど、活気ある利用をしています。これは学びのよい例です。
新年度がスタートし、現在、学内が一体となって、教職員の工夫とアイデアが詰まったオリエンテーション企画を実施しています。各ガイダンスでは聞き逃しがないように説明を聞き、先輩方の話やセミナーなど楽しみにしてください。
また、旧校舎の解体が進み、キャンパス内の校舎をつなぐ「回廊」を建設しています。この回廊が完成する今年9月には、文系、理系という枠組みを超えて、異なった専門分野をもつ研究者や学生が校舎間を行き交い、総合大学としての文理融合による新たなイノベーションが生み出されていくことでしょう。
そして、今年度から、学部生は全学共通基盤科目として、協創力体験演習が開講されます。
本学では、「みんなと協力して新たな価値を創造すること」を「協創」と呼んでいます。
建学の精神である「学問による人間形成」の基礎となる責任感、状況認識力、課題発見力を身につけ、協創力の要素である交流力を高めるための科目です。「協創」を体験し、相互理解・相互尊重の態度や課題解決の能力を身につけることを目的としています。
具体的には、金曜日の3限は、新入生全員が22のクラスに別れて受講します。5学部の学生から構成される60名ほどの一つ一つのクラスは、グループに分かれ、協創力を育むための基本を学び、それについて議論したり、発表したりします。その中で、所属学部が違い、出身地域も異なるクラスメートが出来ます。まさに、総合大学ならではの科目なのです。
私も皆さんと一緒に、この授業に参加します。
学生の皆さんが、幅広い学び、体験から成長を感じていく様を学長として直に見ていきたいのです。各々が新しい学びの場を大いに利用し、皆さんの大学生活が充実したものとなることを期待しています。
それでも、何かに挑戦をしているときは、思い悩むことやうまくいかなこともあるでしょう。そのようなときは、ここに居る仲間や教職員、在学している先輩方を大いに頼ってください。頑張っている人を支えてくれる人が必ず居ます。そのような人たちとの出会いも大切にしてください。
本学の一員となる新入生皆さんの目標が実現できるように、今日から新たな気持ちで共に頑張りたいと思います。
これから皆さんと共に過ごす日々に大きな期待を込めて、私の挨拶といたします。
改めて、ご入学おめでとうございます。
令和6年4月4日
学校法人城西大学 理事長
城西大学・城西短期大学 学長
藤野 陽三
(広報課)