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【城西大学・城西短期大学】2024年度の学位記授与式・修了証書授与式を挙行しました


2024年度の学位記授与式と修了証書授与式を3月18日、埼玉坂戸キャンパスの総合体育館で挙行しました。早春のこの日に城西を巣立ったのは1375名で、卒業生総数は9万6646名となりました。博士4名をはじめ、修士と学士の代表者、短期大学の代表者に藤野陽三学長から学位記が、留学生別科の代表者に修了証書が授与されました。

藤野学長は告辞と理事長祝辞で、設計の専門家として建設に深く関わったレインボーブリッジに触れ、「困難こそが挑戦の場である」「仲間と協力することの大切さ」「『恊創力』の重要性」という「三つの重要な教訓を得ました」と紹介。「皆さんもこれからの人生において、周りや地域、社会、そして未来をつなぐ『架け橋』となってください」と卒業生を激励しました(※以下に全文を掲載)。

石川清坂戸市長と鈴木文雄同窓会長の来賓祝辞に続いて、小宮山健太さん(理学部数学科)と渡辺さくらさん(短期大学)が答辞を述べました。小宮山さんは「教職課程の授業の増加など毎年のように変化していく学生生活の中、私の印象に残っているのは、試験に向けて仲間たちと切磋琢磨していた日々です。就職、進学と様々な目標を持ち、それぞれの道を進んで行きますが、大学生活で得た知識と経験、共に高め合ってきた仲間たちは、困難を乗り越えて進んでいく力になると信じています」と力強く語りました。また、渡辺さんは「大学生活を通じて自己管理の重要性と一つ一つの積み重ねが大きな成果を生むことを深く実感しました。新しい経験とともに不安や困難なことが待っていると思いますが、この場で学んだこと、そして経験してきたことを生かして前に進んでいきたいと思います」と決意を述べました。

理事長特別表彰の学業賞は次の通り。
三木裕登さん(経済学部)▽奈良田有亮さん(現代政策学部)▽佐藤騎真さん(経営学部)▽箸方有咲さん(理学部)▽金 俊輔さん(薬学部)▽山﨑はなさん(短期大学)

【藤野陽三学長の告辞・理事長祝辞】
城西大学、城西短期大学をご卒業される皆さん、
城西大学大学院を修了される修士、博士課程の皆さん、
本日は誠におめでとうございます。

卒業生の皆さんを今日まで支えてこられたご家族、ご親族の皆様とここまで共に歩んでこられた周囲の皆様方にも心よりお慶びを申し上げます。本日の卒業生の皆さんの晴れやかなお姿を拝見し、私も感慨深い思いでいっぱいです。そして、今日まで熱意をもって学生に寄り添ってきた教職員の皆さんのご尽力に、改めて深い感謝と敬意を表したいと思います。

また、本日ご臨席いただきました来賓の皆様には、日頃より本学の教育の場に多大なるご理解をいただくとともに、地域の皆様からは学生たちの住まいやアルバイトの斡旋、スポーツや課外活動の応援、学外研修・地域交流へのご協力と、多くのご支援をいただいております。この場をお借りして、あらためて厚く御礼を申し上げます。

そして、いつも学生たちを様々な形で支えていただいた父母後援会、そして同窓会の皆様のご支援に深く感謝を申し上げますとともに、今後も同窓生への温かい励ましをお願いしたいと思います。

さて本日は、東京の象徴的な建造物のひとつである「レインボーブリッジ」について少しお話しします。
この橋は、1993年に竣工し、東京都心と臨海副都心を結ぶ全長798メートルの壮麗な橋梁です。昼間には白く美しい姿を見せ、夜には色鮮やかな光に彩られ、その名のとおり「虹の架け橋」として多くの人々に親しまれています。

私は橋の設計の専門家として、このレインボーブリッジの建設に深く関わりました。橋の設計・建設に携わる中で、技術的な挑戦、環境的な制約、そして各分野の専門家との協働の重要性を身をもって学びました。その経験は、私の人生においても非常に大きな意味を持ち、今日お話しする教訓の礎ともなっています。

この時の経験から、私は三つの重要な教訓を得ました。
まず第一に、「困難こそが挑戦の場である」ということです。
レインボーブリッジの建設においても、数多くの困難が立ちはだかりました。しかし、それらを乗り越えるたびに、技術は進化し、私たちの知識と経験はより豊かなものとなりました。
皆さんもこれからの人生において、さまざまな壁に直面することがあるでしょう。しかし、それこそが皆さんが成長する機会であり、未来を切り拓くための試練なのです。

第二は、「仲間と協力することの大切さ」です。
橋の建設には、当然のことながら、一人の力では到底成し遂げられない多くの課題がありました。しかし、異なる専門分野の人々が知恵を持ち寄って意見を交わし、幾度となく試行錯誤を重ねることで、その課題を克服し、より優れた成果を生み出すことができました。皆さんも、これからの人生で多くの人々と協力し合いながら、より大きな価値を創造していくことでしょう。

そして第三に、「『協創力』の重要性」です。
ここでいう「協創力」とは、競い合う意味の「競争」ではなく、協力して新しい価値を創り出す力を指します。今や城西大学の合言葉となっています。
レインボーブリッジの建設においても、多様な視点と創意工夫の結び付きによる新しい価値が生み出されていなければ決してこの事業を成し遂げることは無かったと断言できます。
まさに「協創力」のたまものです。
今、本学では、この「協創力」を育むためのさまざまな取り組みを進めています。今年度から始めた「協創力体験演習」は、文系と理系の1年生全員が必修となる授業であり、異なる学部の学生たちどうしが協力し、共に課題を解決しながら、協働する力を養っています。

私がとても嬉しかったのは、この授業で出会った異なる学部の学生たちが仲良くなり、23号館・JOSAI HUBで交流している姿を見られたことです。学びを通じて仲間が生まれ、共に成長していく様子を目の当たりにし、心から嬉しく感じました。JOSAI HUBが協創を目的として学生たちをつなげ、学びの場を広げていることを実感しました。

皆さんが これから歩む道のりにおいても、きっと幾多の困難が待ち受けているでしょう。現代社会は、気候変動、エネルギー問題、AI技術の急速な進展など、かつてない変革の時代を迎えています。
こうした不確実性の高い時代だからこそ、皆さんには、従来の枠組みにとらわれず、新しい価値を創造する力が求められます。そして、それを実現するためには、多様な価値観を持つ人々と協力し、未来を切り拓いていく姿勢が不可欠となります。
城西大学での学びを通じて培った「協力して新しい価値を創る力、すなわち協創力」は、これからの皆さんの人生において大きな支えとなるはずです。

最後に、本日みなさまが式典会場に来られる際に、キャンパス内の中央広場「JOSAI SQUARE」を歩いてこられたかと思いますが、いかがでしたでしょうか。2023年、23号館「JOSAI HUB」が学生たちの多様な学びの場と学生の新しい居場所を生みだしてから2年。ついに この春 中央広場「JOSAI SQUARE」 が完成しました。各学部の専門知をつなぐ回廊は、まさにレインボーブリッジのような架け橋となり、これまで以上に「協創力」が大きく広がっていくものと期待しています。

皆さんもこれからの人生において、皆さんの周りや地域、社会、そして未来をつなぐ「架け橋」となってください。その橋がどのようなすばらしい形になるかは、皆さん一人ひとりの努力と情熱にかかっています。

結びに、卒業生の皆さんが、未知なる広い世界で力強く前進していくことを期待し、皆さんの新たな旅立ちにエールを送ります。
改めて、ご卒業、誠におめでとうございます。

令和7年3月18日
学校法人城西大学 理事長
城西大学 城西短期大学 学長  藤野陽三

(広報課)

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