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【別科】日本文化論特殊講義ⅢB 三島食品株式会社 関東工場を見学しました。


 別科の日本文化特殊講義ⅢB(10月21日)では、埼玉県坂戸市にある三島食品株式会社の関東工場を見学させていただきました。
 三島食品株式会社は、1949年(昭和24)に創業されて以来、ふりかけ製品を中心に製造しています。店頭に並ぶ「ゆかり(赤しそ風味)」は日本人なら、誰でも一度はご覧になったことがあるかと思います。ごはんに振りかける「ゆかり」は、今や日本人の食卓を支えるロングセラー商品です。会社のホームページには次のように記載されています。
「1970年当時、梅干の色付けのための赤しそに注目し、これを使ったふりかけが出来ないものかと開発を重ね、わが社固有の味で調味・乾燥して製品化しました。最初は業務用として大袋に詰めて販売を開始し、次第に市販用としても展開していきました。」
 この「ゆかり」のほかに、「あかり(ピリ辛たらこ)」「かおり(アオシソ風味)」を加えた三姉妹商品として売り出されています。そのほかには「ひろし(青菜ごはん用)」「しげき(わさびふりかけ)」「うめこ(カリカリ梅)」などがあります。ネーミングが遊び心満載です。

 見学では、最初にビデオにより、ふりかけを作る工程を学習しました。その後、約45分をかけて様々な工程を見せていただきました。工場内で働く方々は、上下白のユニフォームに髪の毛がすべて隠れる白帽子、マスク着用をされておられます。工場内は髪の毛一つ落ちていない清浄な空間でした。毎日約2時間をかけて徹底的に掃除をされているそうです。我々見学者一同も、使い捨ての帽子をかぶり、貴金属、時計を外し、マニュキュアをしている学生は使い捨て手袋を着用しました。
 ガラス張りになっている廊下から、ふりかけや、五目御飯の元になるレトルトパックの工程を見ることができました。原料を大きなタンクに入れて、混ぜ合わせてパック詰めにし、金属探知機の装置を通過するまで殆どが機械化されています。様々な工程の中で、機械ではできない作業に人手がかかっていることがよくわかりました。原料にシラスを使う工程では、作業員の方がピンセットを使って一つ一つ丁寧に不純物を取り除いておられました。
 最後には、留学生からの質問も受け付けてくださいました。
 「工場で地震が起こったらどうしますか」「一番売れている商品は何ですか」「ベトナムでも買えますか」「新製品はまた出ますか」などです。「この工場でふりかけは食べられますか」の質問には、工場長が「お昼ご飯の時には、工場内の食堂で食べ放題です」の回答に、留学生たちが多いに盛り上がり「いいなー」と声を揃えていました。
 最後に留学生代表としてハニエさん(イラン)が、「今日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。イランにお土産に持って帰りたいです。」と挨拶をして見学は終了しました。帰りにはお土産に「ゆかり」と「ひろし(青菜ごはん用)」をいただき、大満足で帰宅しました。
 三島食品株式会社の皆さん、お忙しいなか、見学を受け入れていただきありがとうございました。

(文責 薬学部医療栄養学科 山王丸 靖子)
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