【薬学科】5年生の折井瑠海さんが学生優秀発表賞を受賞しました
ポリアミンは酸化ストレスや加齢による皮膚の老化を抑制できる可能性を発見
中央が受賞した折井瑠海さん
薬学部薬学科生体分析化学研究室5年生の折井瑠海さんが、2023年12月22日から23日にかけて明治薬科大学で行われた日本ポリアミン学会第14回年会で発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。発表演題は「酸化ストレスによる皮膚ダメージにおけるポリアミンの役割」です。
少子高齢化が進む我が国では、医療費負担増、老老介護、労働人口の減少などさまざまな問題が山積しています。折井さんは生涯現役で日本の社会を支えたいという強い使命感を持ち、年齢を重ねてもなお健康で活躍できる健康長寿社会の実現を目指して研究を開始しました。
折井さんはまず皮膚の老化を抑制できるか検討を開始しました。皮膚の老化は容姿に強く影響し、高齢者のQOLに直結します。そのため、近年アンチエイジング物質としての機能が明らかになりつつあるポリアミンに注目しました。ポリアミンは細胞の機能に必須の物質で、加齢と共に減少していきます。折井さんは酸化ストレスに暴露した皮膚細胞ではポリアミン生合成が阻害され、細胞内ポリアミン量が減少することを見出しました。この細胞では、皮膚の弾力に重要なコラーゲンの分泌が抑制されていました。細胞にポリアミンの一種であるスペルミンを作用させると、コラーゲン分泌が回復しました。折井さんの研究結果により、酸化ストレスや加齢による皮膚の老化を抑制できる可能性が示されました。
少子高齢化が進む我が国では、医療費負担増、老老介護、労働人口の減少などさまざまな問題が山積しています。折井さんは生涯現役で日本の社会を支えたいという強い使命感を持ち、年齢を重ねてもなお健康で活躍できる健康長寿社会の実現を目指して研究を開始しました。
折井さんはまず皮膚の老化を抑制できるか検討を開始しました。皮膚の老化は容姿に強く影響し、高齢者のQOLに直結します。そのため、近年アンチエイジング物質としての機能が明らかになりつつあるポリアミンに注目しました。ポリアミンは細胞の機能に必須の物質で、加齢と共に減少していきます。折井さんは酸化ストレスに暴露した皮膚細胞ではポリアミン生合成が阻害され、細胞内ポリアミン量が減少することを見出しました。この細胞では、皮膚の弾力に重要なコラーゲンの分泌が抑制されていました。細胞にポリアミンの一種であるスペルミンを作用させると、コラーゲン分泌が回復しました。折井さんの研究結果により、酸化ストレスや加齢による皮膚の老化を抑制できる可能性が示されました。