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【薬学部薬学科】がんを経験して思うこと~薬剤師の大切さ~


薬学科3年生が履修する薬学総合演習Bは、薬剤師に求められる知識を総合的に身に着けるとともに、その知識や資料、体験談に基づき、特定の医療課題の解決に向けた議論を行っています。
今回の座談会は、リレー・フォー・ライフ・ジャパン川越から副実行委員長の飯田友美子氏と野村真実氏をお招きして、がん闘病生活を乗り越えた今だから話せることなどをお聞かせいただきました。学生は、薬剤師になるため専門科目が中心になる勉学に勤しむ中で、教科書から学ぶことが難しい態度や振る舞いなどを患者様の声によって気付く機会をえました。

飯田 友美子氏による体験談

体験談を話す様子

現在ご家族もがん闘病中であることから、近年薬剤師の役割が大きく変わったことをお話しされました。自身の闘病時より薬剤師は身近な存在となり、病院でも薬局でも積極的に声がけをしてもらえることや、薬物治療に関する疑問や不安に対してより丁寧に説明してもらえることを話されました。学生にも患者さんの気持ちに寄り添う薬剤師になってほしいと訴えていました。

野村真実氏による体験談

体験談を話す様子

「○○(病名)の患者さんとレッテル貼らずに、患者さんを受け入れてから始まる真の寄添い」を大切にしてほしいと学生へ強く伝えていました。患者さん本人は病気や治療のことで与えられる選択肢のことばかり考えてしまって、回りが見えなくなってしまう。薬剤師は、その患者さんがもともと見ていたものや、見えなくなってしまった事柄に対して、視野や世界を広げる支援をしてほしい。

学生からの感想(143件の自由記載より、文章まま)

  • お話に感動して聞き入っちゃいました。もっと薬剤師になりたいという気持ちが強くなりました。ありがとうございました。
  • 最近は特に単位のために、留年しないために知識を頭に詰め込んでいた日々を送って、自分がなぜ薬剤師になろうとしていたのかという大切な部分を忘れかけていた。しかし、今回のお話を聞かせてもらって、自分がなぜ薬剤師になりたかったのかを思い出すことができた。
  • 授業では薬がどう働くのか、どんな構造をしているのかなど、薬に対することは勉強できても実際にそれを使う患者さんの体調や気持ちは分からないので、今回お話を聞いていつもとは違う側面で勉強ができました。薬剤師は薬を扱うけれど、患者さんを介するということを普段あまり考えられていなかったなと思いました。 治療において薬は長く付き合っていく必要があり、人によって効き方や体調の変化なども違うので、薬のことを考えるだけでなく一人ひとりの患者さんと向き合うことを大切にすることを忘れないようにしたいです。そして、任せたい、頼りたいと思われる薬剤師になりたいです。

ご講演ありがとうございました

飯田友美子氏(左) 野村真実氏(右)

担当教員一同より、本演習でご講演くださいました先生方に感謝申し上げます。
記事提供(薬学科 村田)
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