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【埼玉県庁もサポート】埼玉県内4大学連携授業「IPW演習(緩和医療学)」を実施(薬学部取組)


地域住民の豊かな暮らしを支えるための専門職育成

2024年11月29日(金)に『IPW演習(緩和医療学)』が、城西大学薬学部、埼玉県立大学保健医療学部、埼玉医科大学医学部、日本工業大学建築学部によって“彩の国連携力育成プロジェクト(SAIPE)”の連携科目として実施されました。この連携科目の目標は、地域住民の豊かな暮らしを支えるための専門職育成です。

本演習の参加者は、埼玉県立大学理学療法学科(28名)、埼玉医科大学医学科(135名)、城西大学薬学部(17名:薬学科14名、医療栄養学科3名)、日本工業大学大学院 建築デザイン学専攻(1名)の総勢181名の学生でした。また、それぞれの大学からファシリテータ、模擬患者の協力で無事に終えることが出来ました。

今年は、埼玉県庁保健医療部の保健医療政策課の方、疾病対策課がん対策担当の方を迎えて実施致しました。 

思いや考えを共有するグループワーク

思いや考えを可視化して目標や支援策を議論します

城西大学が担当校となっている本演習では、連携活動を、学生教育だけでなく、将来の地域医療に生かすことを念頭に実施しました。そして今年度は、教育効果を高めるために、新たな模擬事例を加えて実施されました。

 学生たちは、初めて会うメンバーに緊張や対面演習に戸惑いを隠せないでいました。アイスブレイクを機に緊張の糸はほぐれ、講義などで培った知識や技術を応用して学生たちが面と向かって上手にコミュニケーションを図り、模擬患者さんの病歴や治療情報、さらにはインタビューを通じて得た患者さんの生活状況や思いなどをもとに、患者さんに寄り添いながら支援する方策について活発に話し合っていました。

模擬患者さんへの面談など、演習はすべて教員によってサポートしています

模擬患者へのインタビュー中の雰囲気

活発な総合討論

本演習は、発表会を含めて約3時間半という短い時間でありながらも、楽しみながら、有意義にチーム活動をした様子が窺えました。そして、チームや自分自身のリフレクションを実施し、医療・福祉の携わる心構えを醸成しました。

総合討論を実施し他のチームの意見の違いを実感しました

最後には、大学や学部の垣根を越えて親睦を深めました

参加した学生のアンケートからのコメント 抜粋

  • この演習で他職種で話し合うことで医学部だけの話し合いよりも多角的な視点を取り入れることができたのでよかったと感じた。
  • 医学生が知っていると思い込んでいたことは理学療法ならではの知識であることに気づいた。自分の専門性なのだと知り、理学療法の強みであると学んだ。
  • 患者さんの思いをしっかり理解し、ケアの方法を考えることは予想以上に難しかった。患者さんが口にしていることが全てでは無いので、本当の思いを聞き出していく為に、様々な質問を用意しておくべきと感じた。臨床現場に近い体験ができ、普段関わらない他学部の意見も聞けた貴重な機会であった。
  • 大学でチーム医療を勉強してきたつもりだったが、実際に他職種を専門にしている人達と演習を行うと、他の職種に対しての知識が不足しているか、自分の専門に対して固執しているかが分かった。この演習で、他職種との対話の貴重な機会を得られたので、これを機に、より様々な視点をもって、実際の医療に携わりたいと思った。
  • 病態による治療ではなく、患者さんの気持ちに寄り添った対応が必要になるため、今までの知識や考え方では通用しなかった。しかし、多職種での活動ということで自分にはない視点からの意見が数多く出たため視野を広げることができた。

(他58件のコメント 20241211時点)

Special Thanks

本演習をご見学いただきました皆様に感謝申し上げます。今後も本取組にご支援よろしくお願いいたします。

(記事提供 薬学科教員 村田)
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