【医療栄養学科】1年生必修授業「フレッシュマンセミナー演習」特別講義
新潟水俣病について学ぶ
〜管理栄養士が知らなければならない環境問題〜
新潟県立環境と人間のふれあい館-新潟水俣病資料館-
藤田 伸一 館長
2024年5月16日4限に城西大学薬学部医療栄養学科1年生の必修授業「フレッシュマンセミナー演習」で「新潟水俣病について学ぶ〜管理栄養士が知らなければならない環境問題〜」のタイトルで、新潟県立環境と人間のふれあい館-新潟水俣病資料館-の藤田伸一館長お話を伺いました。
1956年に熊本「水俣病」の発生が確認され、その9年後の1965年に新潟水俣病が確認されました。この9年と、現在もなお水俣病、新潟水俣病で苦しむ方々がおられ、裁判も続いています。「食」を介した公害病について深く理解することは管理栄養士を目指す学生にとっては重要なことであると考えています。
1956年に熊本「水俣病」の発生が確認され、その9年後の1965年に新潟水俣病が確認されました。この9年と、現在もなお水俣病、新潟水俣病で苦しむ方々がおられ、裁判も続いています。「食」を介した公害病について深く理解することは管理栄養士を目指す学生にとっては重要なことであると考えています。
特別講義の様子
受講した学生の感想をいくつかご紹介します。
- 水俣病の被害者の発生状況を初めて見て、一部の地域だけでもこんなにいるんだなと驚きました。また、今まではあまり詳しく水俣病について知らなかったのですが、今回の講義を通してどのような影響があるのか、どのような被害があったのか、どのような対応をまわりはしていったのかいろいろ知ることができて日本人としてこの病気は知らないといけないものなのかなと思っていたので、とてもためになりました。
- 髪の毛から水銀が出てきたら水俣病だと判明するのは初めて知りました。時間が経つと髪の毛は生え変わり、水俣病だと診断するのが難しくなることで、補償金欲しさに水俣病だと言っていると差別されてきた人達がいることも知りました。ずっと水俣病は症状が重く出たり、死に至ってしまう病だと思っていました。今回の講演で、手足の痺れなど見た目で分からない症状を持つ人が大勢居ることを知りました。また、こういうふうに私が思っていたことも差別に繋がっていたのかと思い、もっと水俣病について知りたいとも思いました。
今回は城西大学にお越しくださり誠にありがとうございました。とてもためになるお話ばかり聞けて充実した時間になりました。 - 水俣病について、詳しく知る機会がこれまでなかったので、知らないことが多くありましまた。環境の大切さを改めて感じました。また、患者さんたちやお医者さんに対すること国の対応などさまざまなことを知ることができました。全く関係のないことではないので、ちゃんと理解を持っておこうと思いました。
- 水俣病は、難病で日常生活に支障を与えるだろうと思っていました。ですが、水俣病について話している人を見て、軽度で外見では分からない人もいれば重症で日常生活を送ることが困難な人もいることを初めて知りました。安易な考えがここまで大事になり、周りを巻き込んでしまうこともあるを学びました。いつか水俣病に対する偏見や差別が無くなり、有効な治療法が見つかることを心から祈っています。今日はありがとうございました。
- 私がこの特別講義を聞いて衝撃を受けたことは水俣病が公害病だと認定に対する裁判についてのことです。最終的には公害だと認定されましたが、認定されるまでに何年もかかったと思うと少し国についてなにか思うところがあります。そしてもう一つは差別についてです。同じ水俣市の住民たちでも差別しあい、しまいには水俣市全体が差別されてしまったと知った時はとても心が痛くなりました。
担当
薬学部医療栄養学科(管理栄養士養成課程)
教授 真野 博
助教 小暮 更紗
薬学部医療栄養学科(管理栄養士養成課程)
教授 真野 博
助教 小暮 更紗