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001_スポーツ内科って、ご存知ですか?


講習会に参加した医療栄養学科の学生たち

2019年4月14日、明治大学駿河台キャンパスにて、第1回全国スポーツ内科講習会が開催されました。スポーツ内科…聞きに慣れない言葉です。いったいどんなことをしているのでしょうか。

講演者は、スポーツ関連のバラエティ番組でも活躍されている日本スポーツ内科学会代表理事の田中祐貴先生です。こちらの学会は、スポーツ内科に関する情報の啓発やスポーツ内科医の養成などを目的としている一般社団法人です。

スポーツ内科とは、運動・スポーツにより生じる内科的問題の予防や治療を行う医学であり、内科疾患の予防や治療に運動・スポーツを積極的に活用する医学とのことです。スポーツ内科的問題として、過度のトレーニング、不適切な食事、休養(睡眠)の不足、過度の精神的ストレスが挙げられます。これらを解決するには、医療スタッフによる医学的サポートが欠かせません。現在のスポーツ内科の抱える問題として、いくつかピックアップしてみます。

①アスリートや指導者、または医療関係者において、スポーツ内科疾患が十分に認知されているとは言い難い。
②疾患の発症が劇的ではなく、緩徐であり、慢性的な経過を辿る事が多い。特にアスリートは高い運動能力を有するため、症状が目立ちにくい。
③東京などの大都市では、スポーツ内科外来が比較的開設させているが、都心から離れると、スポーツ内科医自体がいない。
④大学の医学部教育の中で、スポーツ医学を学ぶ時間がほとんどない。
⑤スポーツ医学=整形外科の分野と考えられやすい。

これらの諸問題を解決することは中々難しいと思います。だからこそ他の医療スタッフとの連携が必要不可欠であると感じました。

聴講者の中には、スポーツ栄養に興味のある医療栄養学科の学生(4年生)が自主的にこちらの講習会を受講していました。彼らのような強い意思を持つ管理栄養士の卵が増えることを期待しています。

今回の執筆者

関口 祐介 助教(栄養教育学研究室)

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