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007_【リカバリー戦略②】共食のススメ


城西大学陸上競技部の選手たちの夕食の様子 その1

城西大学陸上競技部の選手たちの夕食の様子 その2

だんだんと梅雨明けが近づいてきましたね。カラっとした夏空が待ち遠しいこの季節、皆様はどのように過ごされていますか?

私のコラムでは、栄養補給によるリカバリー法を 対象者個人の「スポーツの目標目的」や「運動の強度」、「生活環境」などに合わせて提案するためのポイントをお話ししております。(以下の【5W1H】のポイントを参照)

栄養補給によるリカバリー戦略のポイント

・When: いつ?(タイミング)
・When: どこで?(グラウンドや体育館、外食・自宅など)
・What: 何を?(栄養素・食材)
・Who, With: 誰が?、誰と?(個人、小チーム、大チーム)
・How many: どのくらい?(量)

誰と(Who, With)

今回は【栄養補給によるリカバリー戦略のポイント】のうち、『誰と(Who, With)』についてお話します
◎食事はできる限り【共食】で!◎

気心知れた仲間や友人と共に過ごす時間・空間は、楽しいですよね。ましてや食事の席といったらさらに楽しさが増しませんか?

食事を他人と共に食すこと、つまり【共食】は、人間関係を形成し、人とのかかわりの技術(対人関係力)を身に付けるだけでなく、食環境に『和み』や『くつろぎ』を与え、緊張を消化する働きもあると言われています。

では、共食をするのとしないのとでは、どのような差が生まれるのでしょうか? 

谷口らは(1)、大学1年生から3年生までの男性107名、女性390名、計497名を対象に、共食の状況や食生活に関する無記名自記式アンケート調査を実施しました。その結果、男性・女性とも現在の共食状況が食生活に関連すると報告しており、中でも過去から現在に至って共食を継続している人は、男性では間食をしない人が多く、女性では毎日、朝食を食べている人が多かったと報告しました。

友人やチームメイトと食事を摂ることで生まれる時間は、食についてポジティブなイメージをもたらし、食への関心のみならず、『安らぎ』が得られ精神的健康度が上がり、心身ともにリカバリーがなされるとともに、個々の食習慣そのものにも影響する可能性があると考えられます。

ぜひともチームメイトや親しい仲間・友人、家族などと一緒に食事を摂って、心身ともにリカバリーして明日への活力にしてください!!

出典:
(1)大学生における過去および現在の共食状況と対人コミュニケーションなどとの関連(第2報) 谷口 泉, 土田 満. 日本調理科学会大会研究発表要旨集2018年30 巻2P-42

今回の執筆者

伊東 順太 助教(病態解析学研究室)

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