13章 テイラー展開

aを含む区間上で定義された関数f(x)cn+1級 ( f , f ' , f '' ,・・・, f(n+1) が連続 )であるとき、次が成り立ちます([ テイラーの定理 ])。



                        (ここでcaxの間の数)



aにおける n次テイラー多項式


のグラフを描いてみましょう。例えば、f(x) = ex の 0 における 9 次のテイラー多項式を考えてみます。Mapleでは、テイラー展開を求める taylor関数が組み込み関数として用意されています。

> taylor( exp(x) , x=0 , 10 )

と入力すると、f(x) = ex に対し、a = 0 , n = 9 の場合の展開式を求めることができます。 得られた結果から剰余項 R10を取り除いて 、9次のテイラー多項式 p9 を取り出すには、convertコマンドにより、

 >  p9 : = convert( % , polynom ) 

とします。 y=p9(x)  y=ex のグラフを、 例えば定義域 [0,3] として、並べて描いてみましょう。

>plot( { exp(x) , p9 } , x=0 . . 3 ) 

実習 13.1 ex の 0 におけるテイラー多項式  p3 , p6 , p9 を求め、ex と一緒にグラフを描いて  ex への収束性を調べてみましょう。

[正解例]


実習 13.2  1/(1-x) の 0 におけるテイラー多項式 p3 , p6 , p9 を求め、1/(1-x) と一緒にグラフを描いて  1/(1-x) への収束性を調べてみましょう。

[正解例]