分子フォトニクス
分子フォトニクスは、城西大学理学部化学科の研究室です。
研究内容について
分子フォトニクス研究室の研究主題は有機系太陽電池です。近年、低コスト発電の本格的普及への機運が熟しており、代表的な再生可能エネルギーである太陽電池が大いに注目されています。特に、軽量・柔軟で安価な有機系太陽電池には、住宅建材やモバイル機器への利用拡大も期待されています。但し、国内外の研究の多くはガラス基板上への小面積セルを用いており、大面積でフレキシブルな太陽電池モジュールの開発研究はほとんどなされていません。当研究室は、プラスチック基板上に変換効率10%の有機太陽電池を構築する目標を掲げ、外部研究者と共同してその発電メカニズムの解明と試作品の評価技術の確立を目指した基礎研究を続けています
セミナーについて
研究室では毎週金曜日の午前中に、約2時間半の英語論文の輪読を行っています。まず、2週おきに基礎化学に関するDVDビデオ(英語版)を翻訳していきます。具体的には、一番最初の週にそのビデオを鑑賞し、その後約3回に渡って、1人1頁ずつそのビデオのスクリプトを訳していきます。毎回3頁ずつのペースで進みます。これとは別に、2週おきに卒業研究に深く関わっている原著論文や総説を和訳していきます。こちらは一人がおよそ1段落ずつ、毎回3~4人程度が担当します。どちらも4年生にはかなり手強い様子で、数日前から準備しても当日、うまく訳せずに立ち往生してしまうことがあります。
このゼミの時間を利用して、夏休み前には4年生の中間報告会が、1月以降は清光会館での発表会に向けた練習会が開かれます。